日本病理学会九州・沖縄支部コンサルテーション運用システム

日本病理学会九州・沖縄支部コンサルテーション運用システム
2021.05.15改訂
<目的>
1. 本コンサルテーションシステムは日本病理学会九州・沖縄支部会員が病理診断(主として生検手術材料、細胞診、剖検)に関して、 病理医相互の意見を交換し、診断の精度を高めるとともに、より専門的な知識と経験を有する病理医にコンサルトすることにより、診療に役立つ情報を引き出し、医療に貢献することを目的として組織する。
本部は九州大学大学院医学研究院病態医学専攻形態機能病理学(旧二病理)に置く。
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
九州大学大学院医学研究院 形態機能病理学 九州沖縄コンサルテーション 宛

<資格>
2. 本コンサルテーションシステムを利用できる(以下依頼者は)のは、原則として九州・沖縄支部会員とする。
3. コンサルタント(以下回答者)は、原則として九州・沖縄支部の日本病理学会認定病理医と認定口腔病理医とする。

<依頼方法>
4. 九州・沖縄支部会員は、以下の情報と標本を本部へ送付する。

<依頼用紙モデル>
(1) 希望する指定回答者名または本部に一任するかを記載する。
(2) 依頼症例の病歴、肉眼所見、診断の問題点
(3) HE標本1枚と未染標本10枚前後
(4) 免疫染色を含む特殊染色の結果
(5) 84円切手を貼り、回答送り先の住所氏名を記入した返信用封筒を同封する。
(6) 依頼者の氏名・所属・連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)を記入する。

<回答方法>
5.(1) 回答者は、標本などを受け取った後、依頼病理医に速やかに回答書を返送する。回答者は、依頼用紙、標本に不備があった場合、依頼者に直接追加項目を尋ねたり、追加標本を要求することができる。
*回答者は、回答者の氏名、診断名または意見、その他の治療指針などを記載する。診断報告書のコピーでも代用可能とする。
(2) 標本の返却は、回答者が必要と判断したときのみ依頼者へ行う。

註)
*コンサルテーションは業務委員会を通さず、直接本部へ行う。
*本部は依頼者から回答者を指定されたときはその病理医へ、指定されていない場合には本部で適任の専門病理医を選定して、依頼用紙と標本を送付する。
*本部は、年1回コンサルテーションの状況を日本病理学会九州・沖縄支部長に報告する。

<本部への依頼・報告内容>
*依頼者:依頼者、所属、依頼年月日、臨床診断とその他の情報(検査所見、画像所見など)、検体情報(部位、大きさ、肉眼所見など)、依頼者の診断・疑問を記入して本部へ送付する(依頼方法を参照)。回答者(コンサルタント)の負担を考慮し、放射線画像データは必要十分なkey画像を選択して送付する(またはその画像データファイル名を依頼書に記載する)。骨病変は画像を必須とする。
*回答者:依頼者へ回答者の氏名、診断名または意見、その他治療指針などを送付する。本部への報告は、依頼者へ送付する診断報告書のコピーで代用可能とする。

<付則>
*コンサルテーション料は、無料とする。ただし、中央管理費として1000円をシステムの本部へ依頼書と同時に送付する。
*本システムは2001年5月19日より実施する。
*コンサルタントシステムは、毎年見直し、必要に応じて改訂する。
*全国規模で行われている日本病理学会コンサルタントシステムを選択するか、九州・沖縄地区システムを利用するかは自由とする。
*学会や論文等での発表については、依頼者・回答者ともに相手に無断で使用せず、事前によく協議する。

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