第345回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 九州大学大学院医学研究院 基礎医学部門 病態制御学講座 形態機能病理 小田 義直
演題募集について
パソコンによるプレゼンテーションについて
今回は、パソコンによるプレゼンテーションです。PowerPoint (Windows)にて準備下さい。発表データーは演題番号、演者、作成したOSとPowerPointのバージョンを明記の上、CD-RまたはUSBメモリーにて郵送下さい。
<郵送先>
宛先:九州大学大学院医学研究院 形態機能病理
担当:山田 裕一
E-mail: yyamada@surgpath.med.kyushu-u.ac.jp
プレゼンテーション受付締切:平成27年5月7日(木)17時00分
診断投票宛先
投票用紙の受付をFAX及び電子メールで受付ています。但し、当日の受付は致しません。
九州大学大学院医学研究院 形態機能病理
担当:山元 英崇
Fax:092-642-5968
E-mail:hidetaka@surgpath.med.kyushu-u.ac.jp
受付締め切り:受付締切:平成27年5月7日(木)17時00分
お知らせ
お知らせ
今回は世話人会、九州沖縄支部総会が開催されます。
世話人会 11:00〜12:00(時間厳守) 九州沖縄支部総会 14:30頃(スラコン途中)〜
次回、第346回スライドコンファレンス[平成27年7月4日(土)世話人:地域医療機構九州病院]の演題登録、標本の締め切りは平成27年5月8日(金)です。締め切りは延長いたしません。標本は51枚です。同時に第88回九州病理集談会も開催されます。
参加費 500円
託児所のご案内
今回もスライドコンファレンスの時間帯に合わせて託児所を準備いたします。子育て中の病理医の皆さんにはご利用していただきたいと思います。詳細は以下のとおりです。
委託会社:株式会社 テノ. コーポレーション(0120-8000-29)
(福岡県医師会契約会社/全国ベビーシッター協会正会員)
対象:生後6カ月〜12歳の乳幼児、児童
日時:5月9日土曜日 12:30−18:00の間を委託
場所(託児室):九州大学病院地区 百年講堂 会議室3
(スラコン受付にてご案内いたします)
利用料:無料
当日担当:九州大学形態機能病理学 大石善丈、熊谷玲子
【申し込み方法】
下にあります同意書・申込書と連絡票をダウンロードし記入して、メールに添付、あるいはFaxにて、テノ. コーポレーションへ直接申し込んでください。
申し込み先:E-mail: info@teno.co.jp 、FAX:092-263-8335
*申し込み締め切り:4月24日 金曜日
(連休のため、締め切りが早くなっています。病気などによる変更(キャンセルなど)は前日まで可能)
■申込書等ダウンロード
同意書・申込書、連絡票(PDF)、賠償保険加入証明書(PDF)
託児室に関するご質問・ご連絡先
株式会社 テノコーポレーション(担当:吉武)
TEL : 0120-8000-29, 092-263-8040 (代表)
E-mail: info@teno.co.jp
地図
地図1
九州大学病院
地図2
スラコン会場 百年講堂
地図3
九州大学病院内施設
【お食事】
B:レストラン&カフェ(ビアンモール)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間 9:30‐20:00
C:喫茶(SEATTLE’S BEST COFFEE & subway)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間 7:00‐20:00
D:百年講堂カフェテリア(ホテルニューオータニ)
場所 百年講堂
時間11:00‐18:00
F:コンビニ(ファミリーマート
)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間7:00‐20:00
院外
☆:コンビニ(ファミリーマート)
△:コンビニ(セブンイレブン)
【駐車場のご案内】
*駐車場により料金が異なりますので、ご注意ください。
P1:外来診療棟前駐車場(正門より入庫) 60分200円、以後30分毎100円
P2、P3:その他駐車場(正門より入庫) 60分100円、以後30分毎100円
*その他職員駐車場は東門より入庫 管理人室に「学会出席」を告げ、パスカードをもらってください。
2時間以内無料、以後30分毎に100円
- 345-01硬口蓋腫瘍84歳 男性内橋和芳/佐賀大学病因病態科学講座病態病理学分野
約半年前、他の症状で前医を受診した時から左硬口蓋に約4 mm大の腫瘤を認めていた。その後、増大傾向なく臨床的には乳頭腫が疑われていたが、同部の擦過細胞診にて扁平上皮癌疑いの診断であったため、当院へ紹介となった。硬口蓋左側に8 mm大の発赤を伴う腫瘤があり、中心部に潰瘍形成を認めた。切除術が施行された。
配布標本には、腫瘍中心付近の3切片が含まれています。
- 345-02顎下腺腫瘍79 男性田口健一/九州がんセンター 病理診断科
半年前から左顎下部の腫脹を自覚していたが、急に増大し疼痛も出現したため、近医を受診した。左顎下部に4cm大の可動性不良な腫瘍を認め、CTでは同部位に嚢胞様構造を伴う充実性腫瘍を認め、さらに肺転移も指摘された。緩和治療目的に当院紹介となり、組織型の決定と本人の強い希望があり、左顎下腺切除が施行された。提出したプレパラートは切除標本の一部です。
- 345-03胸腺腫瘍60歳代 男性丸塚浩助/宮崎県立宮崎病院 病理診断科
毎年受けていたCT検診にて、今回初めて前縦隔腫瘤を指摘され、精査・加療にて当院受診。造影CTで均一な増強効果を示す25x22x18mmの境界明瞭な腫瘤で、造影後期相でさらに増強され、胸腺腫を疑われた。胸腔鏡下に胸腺摘除術が行われた。腫瘍は一部に小嚢胞性変化を伴う、多結節性の白色充実性で、周囲臓器への浸潤・転移は認めなかった。送付標本は最大割面から作製した。
- 345-04左胸部腫瘍78歳 女性野口紘嗣/産業医科大学第2病理・福岡徳洲会病院
左胸部を打撲された4日後、左乳房の腫瘤を自覚し受診された。画像上は166 x 87 mm大の充実成分を含む多嚢胞性病変であり、細胞診でもclass Iであったため、臨床的に血腫と診断され経過観察さていた。1ヶ月後、腫瘤が増大傾向を示し、皮膚潰瘍も見られるため、精査及びドレナージ目的で入院となった。入院時の針生検では、小葉癌を疑う所見であり、乳房切除術が施行された。標本は、摘出腫瘍の代表切片の一つです。
- 345-05右肺腫瘍70歳 男性樋田知之/福岡大学 病理学講座
胸部単純X線写真で異常陰影を指摘、造影CT検査で右肺下葉に不均一な増強効果および石灰化を有する2cm大の結節を認めた。腫瘍マーカー(CEA、CYFRA)は陰性だった。肺癌疑いとして胸腔鏡補助下右肺下葉切除術を施行した。腫瘍は2.6x2.5x2.0 cmで弾性硬、出血部分と黄白色調の充実性部分が混在し、境界は明瞭で周囲肺を圧排するように増殖していた。配布した標本は代表的な1切片である。
- 345-06回盲部腫瘍13日 男性田宮貞史/北九州市立医療センター
在胎38週1日、3242g、apgar 10/10で出生。特に問題なく経過していたが、日齢4でCRP上昇、日齢6でDICの診断で抗凝固療法、血小板輸血を施行された。日齢10で腹部症状強くなり,壊死性腸炎,消化管穿孔を疑われ、当院へ緊急搬送となった。上行結腸血管腫によるKasabach-Merrit症候群疑いで手術となり、上行結腸,結腸間膜二及ぶ腫瘍を認めた。
- 345-07膵腫瘤66 女性西山憲一/福岡赤十字病院 病理診断科
約1年半前、早期胃癌にて幽門側胃切除施行。粘膜内にとどまる印環細胞癌であった。術後経過観察中、左乳房ならびに膵臓に腫瘤を指摘され、今回、左乳房部分切除術、膵体尾部切除術が行われた。乳房腫瘤は、乳頭腺管癌であった。配布標本は、今回摘出された膵腫瘤より作成した。
- 345-08右腎腫瘍62歳 女性河野真司/原三信
検診で右腎中部から下極にかけて径7cmの腫瘍を指摘された。CTで腫瘍周囲の脂肪組織が混濁し浸潤が疑われ、RCCの診断のもとに腎摘がなされた。割面はマホガニーブラウン色で、中心瘢痕様の部分を伴っていた。
- 345-09Testicular tumor37歳 男性阿部立郎/九州大学形態機能病理学
Since 14 years ago, the patient had noticed bilateral scrotal swelling and internal hard nodule. The lesion grew slowly and right high orchiectomy was performed. The cut surface was solid, yellowish-white and focally calcificated. Tumor markers (LDH, AFP, β-HCG) were normal range. He had a past history of undergoing operations for atrial myxoma at the age 13 and 23, and Schwannoma of the buttock and the eyelids at the age 19, 23, 31 and 36.
- 345-10右卵管腫瘍40歳 女性西田 陽登/大分大学医学部 診断病理学講座
子宮頚部の円錐切除により微小浸潤癌と浸潤されたため,単純子宮全摘出術が施行された。手術以前には気づかれていなかったが,切り出し時に右卵管に径1cm大の小結節性腫瘍が認められた。腹腔内に他の病変は認めていない。配布した標本は腫瘍の最大割面です。
- 345-11頭頂部皮下腫瘤64歳 男性河野真司/原三信
漁師。半年前から頭頂部正中に小さな腫瘤があり、CTで同部皮下に約8mm径の結節と周囲の石灰化を認め、腫瘤切除がなされた。骨との剥離は容易であった。
- 345-12皮膚病変 バーチャル15歳 男性田崎 貴嗣/鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 病理学
1年前に右示指、中指指背の皮疹を指摘され、半年後に左手指にも同様の皮疹を指摘された。近医を受診しステロイド軟膏を塗付したが、改善を認めず、当院皮膚科を受診した。診察時、両手指背の関節部、右足背の第1、2趾間に径約1cmの過角化を伴う淡紅色の結節を認め、足背より生検された。掻痒、疼痛はなく、外的刺激の既往もなかった。(臨床診断:胼胝)