第356回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 長崎みなとメディカルセンター市民病院 病理診断科 入江 準二
演題募集について
パソコンによるプレゼンテーションについて
今回はすべてデジタルプレゼンテーションで行います。Windows 7, 8.1で作成ください。ソフトはPowerPoint 2010, 2013で行います。
USBまたはCD-Rを、作成OS,PowerPointのバージョンを明記して、3月3日までにお送りください。電子媒体はスラコン当日返却します。
〒850-8555
長崎市新地町6-39
長崎みなとメディカルセンター市民病院 病理診断科
入江 準二
TEL 095-822-3251 ・FAX 095-822-3255
E-mail:irie_junji@ncho.jp
プレゼンテーション受付締切:平成29年3月3日(金)17時00分
診断投票宛先
2017年3月9日17:00までに、電子メール、ファックスでお送りください。
長崎みなとメディカルセンター市民病院 病理診断科
担当:入江 準二
Fax:095-822-3255
E-mail:irie_junji@ncho.jp
受付締め切り:受付締切:平成29年3月9日(木)17時00分
お知らせ
交通アクセス
■ 懇親会場は病院のすぐ隣です。
■ 当院のHPをご覧下さい。
http://shibyo.nmh.jp
■ 交通アクセス
JR長崎駅から
1)電車
1番系統 正覚寺下(しょうかくじした)行き
長崎駅前から築町(つきまち)で下車。下車時、乗り換え券をも
らってください。
5番系統、石橋行きへ乗り換え、市民病院前で下車。
あるいは、築町電停から歩いて5分。
片道120円
2)バス
長崎駅前から 150円
長崎駅前南口(ホテルニュー長崎の真向かい)
長崎新地ターミナル行きに乗り、終点で下車、徒歩5分。
または、
30番系統 樺島、岬木場、川原、晴海台団地、深堀、香焼、
伊王島、毛井首、小ヶ倉団地 行きに乗り、「市民病院前」下車
3)タクシー 約5分。1000円程度。
4)徒歩 長崎駅から20分くらい。
自動車
長崎道を通って、出島道路経由、出てすぐ左にあります。
長崎から出る際は、出島道路通行料として、普通車100円(硬貨)
必要です。
駐車場が市民病院のすぐ横に完成しました。
詳細は当院のホームページをご覧ください。
長崎空港から
空港リムジンバスで、長崎新地(ながさきしんち)で下車。
あとは電車か歩行。空港―長崎新地:バス代片道900円。往復1600円。
高速バス
九州号(長崎―福岡)、出島号(長崎―北九州)、サンライト号(長崎―大分)、りんどう号(長崎―熊本),ブルーロマン号(長崎―宮崎)、
ランタン号(長崎―鹿児島)
懇親会のご案内
スラコンの後、懇親会を行います。
スラコン終了後、17:30から19:30
会場:ホテルニュータンダ
会費:5000円
なお、第6回病理学校打ち上げ、第7回病理学校のキックオフも併せて行います。
予約の都合上、3月3日までにお申し込みください。
受付:長崎みなとメディカルセンター市民病院 病理診断科
入江 準二
irie_junji@ncho.jp
FAX 095-822-3255
* 懇親会に出て、飲酒された方は絶対車の運転はしないでください。
託児、及びお知らせ
(1)託児について
保育サポーター ひまわり 080-6463-1781
担当 井上様
・お子様に合わせたおやつと飲み物は各自準備してください。
・おもちゃの準備があるため、3/3までに年齢と名前をひまわり井上様までご連絡下さい。
(2)スラコン会場は狭く、椅子のみ並べます。机がありませんので、下敷きを用意されることをお勧めします。
長崎にいらっしゃる方々へのご案内
お勧めは JRで来崎し、駅から電車に乗り、築町で下車。途中中華街で昼食。そのまま歩いて、長崎みなとメディカルセンター市民病院へというコースです。すぐ近くにオランダ坂があります。また水辺の森公園を散策することもできます。
スラコンの後、懇親会で楽しんだ後は、稲佐山からの夜景がお勧めです。
長崎に宿泊される方は、翌日、グラバー邸などの洋館群、軍艦島上陸(予約必須!)など行かれるとよいです。世界遺産もありますので、そちらを回られてもいいと思います。
それでは、皆様のお越しをお待ちしております。
今年度最後のスラコン、一生懸命務めたいと思います。
昼食について
(1) 長崎みなとメディカルセンター市民病院内に、パンとスープのあるカフェがあります。その隣にコンビニがあります。
(2) 会場周辺では、新地町中華街で、チャンポン、皿うどんが楽しめます。
(3) 他に、ホテルニュータンダ(スラコン会場)、オープナーズ (イタリアン、会場の道路をはさんで向こう側)
地図
長崎みなとメディカルセンター市民病院 新駐車場
- 356-01眼内腫瘍17 男性元山海秀ー山田壮亮/鹿児島大学病理学分野
神経線維腫症1型、精神発達遅滞あり。以前より左眼は血管新生緑内障、硝子体出血で他院に通院していた。セカンドオピニオン目的で当院を受診され、左眼は重篤な血管新生緑内障、硝子体出血を認め、光覚なし、右眼は正常であった。1週間前より左眼痛が出現し、保存的治療でも眼痛の改善を認めず、悪性腫瘍の可能性が疑われ、左眼球摘出術が施行された。
- 356-02舌腫瘍0 男性唐田博貴/長崎大学
出生後,呼吸障害で入院.挿管中に舌腫瘍を指摘.舌根部まで到達するような病変で,上気道を閉塞していた.比較的充実した部分と柔らかい部分が見られた.生検後5ヶ月し,切除術施行.
- 356-03喉頭腫瘍らしきもの84歳 男性渡辺次郎/産業医大2病理
救急外来受診。以前より指摘されていた喉頭腫瘍らしきものを、咳嗽とともに排出したとのこと。病理に提出される。お送りした標本は、その全体である。
- 356-04肺病変 バーチャル75 男性石田佳央理/長崎大学病院
2013年頃から両側上肺優位の間質性陰影が出現し、進行してきた。2015年9月頃から自覚症状(dyspnea)や呼吸機能(特にFVC)の悪化のため、抗線維化薬(ピルフェニドン)投与を開始した。同年10月には両側気胸を発症し、一旦は改善したものの次第に慢性化した。2016年1月、多発脳梗塞を発症し入院したが、この時CTではもともとの間質性陰影に加え、両肺底部に広範なすりガラス影を認めた。抗菌薬治療(SBT/ABPC 1.5gx2 2週間、CAZ 1.5gx2 1週間)を行ったが、高炭酸ガス血症が進行し、死亡した。標本は剖検肺の代表切片です。
- 356-05肺腫瘤60代 男性神尾多喜浩/済生会熊本病院病理診断科
3年前から慢性腎不全で通院中であり,腎機能が低下してきたので,腹膜透析を予定された.術前の胸腹部CTで左肺上葉に15?大の肺腫瘤が指摘され,肺癌が疑われた.胸部異常陰影に対して気管支鏡検査を施行されたが診断がつかず,左肺部分切除術が施行された.割面は黄白色調で,一見,過誤腫様であった.配布した標本は,腫瘤部である.なお,膵臓に3個ほど嚢胞性病変がみられ,また肝臓にも2個ほど低吸収域が観察されている.
- 356-06肝嚢胞性病変50 女性大坪智恵子(研修医)−伊東正博/長崎医療センター
かぜ症状で近医受診。血液検査で肝胆道系酵素の上昇、炎症反応高値、エコーにて肝内に嚢胞性病変を指摘され肝膿瘍が疑われ当院肝臓内科紹介となった。精査にて肝S4の嚢胞性腫瘍が指摘された。直接胆道造影で胆管との交通認めず壁肥厚・壁在結節があり肝嚢胞腺癌が疑われ、外科紹介となり肝左葉切除術が施行された。病変は肝門部側にせり出し胆管と近接する4cm大の単房性嚢胞性で一部壁在結節を伴っていた。結節を伴う嚢胞部分を提出。
- 356-07膵腫瘍70代 女性大西紘二-神尾多喜浩/熊本大学細胞病理-済生会熊本病院
2年前に大動脈弁置換、僧帽弁形成、左室後壁形成術を施行された。術後の経過中に低アルブミン血症と貧血が除々に進行し、腹部CTで膵頭部に嚢胞成分を伴った低吸収域を呈する腫瘍を指摘された。針生検で悪性の所見を認めたので、亜全胃温存膵頭十二指腸切除術が行われた。膵頭部に6.7×4.2cmの境界不明瞭な黄白色調の腫瘍を認め、大小の嚢胞形成がみられ、高度の出血を伴っていた。配布標本は、腫瘍の最大割面の一部である。
- 356-08左腎腫瘍40代 女性草場 敬浩/大分大学医学部 診断病理学講座
生来健康であり、健康診断にて左腎腫瘍を指摘され近医を受診した。画像検査にて左腎に16x15x17mm大の腫瘤を認めた。腎細胞癌を疑われ、手術目的にて当院受診し、腹腔鏡下腎部分切除術が施行された。お配りした標本は全切除された腫瘍の最大割面になります。
- 356-09右傍腎腫瘍40代後半 女性丸塚浩助/宮崎県立宮崎病院 病理診断科
検診で行われた腹部超音波検査にて,右腎外側に長径5cmの腎実質を圧排するような腫瘤を認め,右腎腫瘍もしくは後腹膜腫瘍を疑われた。腫瘍及び腎部分切除術が施行され,腫瘍は線維性被膜から脂肪被膜内に存在し,一部は腹膜と線維性に癒着していた。弾性硬の腫瘤で,割面は白色を呈し,一部脂肪組織を含んでいた。送付標本は,腎実質に接した部分から作製したものです。
- 356-10子宮頸部腫瘍74歳 女性久保田奈緒/久留米大学病理学講座
0経妊0経産。検診で細胞診異常を指摘され当院紹介受診となった。組織診にて子宮頸部CIN3の診断となり、円錐切除術を施行となった。お配りしたのは、子宮頸部9時方向の組織である。
- 356-11右卵巣腫瘍49 女性田代 賀比古/小倉医療センター検査科
成熟奇形腫の診断で切除された右卵巣の嚢胞性腫瘍で、Rokitansky結節とは離れた部位に壁肥厚を伴う粘液性小嚢胞が見られ、近傍に結節性病変が認められた。
- 356-12後腹膜腫瘍44歳 女性三浦史郎/長崎大学原研病理
1か月前に右腹部膨満感のため近医内科受診。腹部CTで右腎下極に接して尾側へ突出する14x12x9cm大の巨大な腫瘍を認めた。造影CTで腫瘍壁は不均一に肥厚し、内部に嚢胞状の部分を有していた。径腹膜的右腎摘出術が施行された。右腎に接した腎周囲の後腹膜に被膜を有する比較的境界明瞭な腫瘍が見られ、割面は中央部に嚢胞状の壊死を伴い、その周囲に黄白色〜灰白色調の充実性部分を認めた。配布標本は腫瘍充実部の最大割面の一部である。
- 356-13左臀部腫瘍 バーチャル6歳 男性吉本昌人/九州大学形態機能病理
A 6-year-old boy presented with hematuria which was pointed out by health check-up at his school. ?Blood test revealed anemia and elevations of CRP, IgG and C3. He also complained of abdominal pain and loose stool. CT revealed a 2.5cm-sized nodule located in the subcutis to muscle at his left buttock. Then, excision was performed.
- 356-14右大腿内転筋腫瘍26歳 男性福島剛/宮崎大 腫瘍・再生病態学分野
約 4ヶ月前に右鼠径部のしこりに気づいた。約3ヶ月前に右殿部から大腿後面にかけての硬直を自覚し、体動で腰痛が生じるようになった。近医を受診し、MRI で腰椎椎体の腫瘤を指摘され大学病院に紹介された。MRI にて右大腿内転筋および第2腰椎椎体に T1強調像で筋と等信号、T2強調像、拡散強調像で高信号の病変が認められた。PET-CT にて右大腿内転筋、頸椎背側の筋、右第2肋骨椎体付着部、膵臓、右副神経・鎖骨上窩・腋窩・右鼠径リンパ節、にFDG 集積が認められ、悪性腫瘍の多発転移が疑われた。
配布標本は右大腿内転筋の腫瘤(短内転筋と大内転筋に跨がる5.5cm 大の腫瘤)の切開生検検体です。(戻し電顕に用いたため、標本の一部が欠失しています。) - 356-15膝窩部軟部腫瘍30代 女性荒金茂樹/大分大学 診断病理学講座
2年前,出産後に右胸部痛が生じ,その後腰痛,臀部痛,背部痛が続発したため前医を受診した。画像上,多発骨折がみられ,活性型ビタミンD製剤の投与を受けたが,改善がみられないため当院整形外科を紹介受診した。全身検索にも関わらず腫瘍が指摘できないため経過観察されていた。半年前に膝窩部の軟部腫瘤に気付き,腫瘍全摘術が施行された。
代表的な1切片をお送りします。 - 356-16右肘窩軟部腫瘍 バーチャル15歳 女性伏見文良/九州がんセンター 病理診断科
3年前より右肘窩に腫瘤を自覚していた。1年前に近医受診し、血管病変を疑われ、精査をすすめられたが、放置していた。その後目立ってきたことから、他院で精査された。MRIで右肘窩皮下の20x18mmの嚢胞を伴う境界明瞭な腫瘍であり、腫瘍摘出術が施行された。組織学的に悪性の可能性を疑われ、当院で追加広範切除術が施行された。
当院標本に残存腫瘍を認めなかったことから、他院で切除された病変の代表切片を配布する。 - 356-17皮膚病変59 女性吉村雅代/福岡大学
7か月前から両足底に硬い丘疹が出現し痛みを伴うようになった。近医にて外用治療を受けるが軽快しないため当院受診。両踵、足縁に角化を伴う結節性病変があり、左踵より生検を施行。