第358回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 九州大学大学院医学研究院 基礎医学部門 病態制御学講座 形態機能病理 小田 義直
演題募集について
パソコンによるプレゼンテーションについて
発表スライドはPowerPoint (Windows)にてファイル形式でご準備下さい。
発表スライドは演題番号、演者、作成したOSとPowerPointのバージョンを明記の上、ご提出ください。
CD-RまたはUSBメモリーでの郵送、もしくはメール等によるデータ受付が可能です。
尚、締め切りを厳守の上、締め切り後のスライド修正は極力ご遠慮いただきますようお願いいたします。
<送付先>
宛先:九州大学大学院医学研究院 形態機能病理
担当:山田 裕一
E-mail: yyamada@surgpath.med.kyushu-u.ac.jp
プレゼンテーション受付締切:平成29年7月6日(木)17時00分
診断投票宛先
投票用紙の受付をFAX及び電子メールで受付ています。但し、当日の受付は致しません。
九州大学大学院医学研究院 形態機能病理
担当:岩崎 健
Fax:092-642-5968
E-mail:takeshi@med.kyushu-u.ac.jp
受付締め切り:受付締切:平成29年7月5日(水)17時00分
お知らせ
お知らせ
今回は第90回九州病理集談会および学術講演が開催されます。
演題登録はスラコンページからではなく、九州病理集談会のページより行ってください。なお、詳細もそちらをご覧ください。
同時に、Jason L. Hornick, M.D., Ph.D.とG. Petur Nielsen, M.D. Ph.D.の学術講演も開催されます。
Jason L. Hornick, M.D., Ph.D. Director of Surgical Pathology; Director of Immunohistochemistry Associate Professor of Pathology, Brigham & Women’s Hospital, Harvard Medical School,USA)
‘Mesenchymal tumors of the gastrointestinal tract: What’s new?’
G. Petur Nielsen, M.D. Ph.D. Director of Electron Microscopy Director of Bone and Soft Tissue Pathology,Massachusetts General Hospital, Professor of Pathology,Harvard Medical School,USA)
“The pain of diagnosing malignant peripheral nerve sheath tumor.”
次回、359回スライドコンファレンス[平成29年9月9日(土)世話人:飯塚病院病理科]の演題登録、標本の締切は平成29年7月21日です。
締切は延長いたしません。標本は合同カンファレンス実施のため53枚です。
託児について
今回もスライドコンファレンスの時間帯に合わせて託児所を準備いたします。子育て中の病理医の皆さんにはご利用していただきたいと思います。詳細は以下のとおりです。
委託会社:株式会社 テノ. コーポレーション(0120-8000-29)
(福岡県医師会契約会社/全国ベビーシッター協会正会員)
対象:生後6カ月〜12歳の乳幼児、児童
日時:7月8日(土) 12:30−18:00の間を委託
場所(託児室):九州大学病院地区コラボステーションI 学生談話室
(スラコン受付にてご案内いたします)
利用料:無料
当日担当:九州大学形態機能病理学 大石 善丈
【申し込み方法】
下にあります同意書・申込書と連絡票をダウンロードし記入して、メールに添付、あるいはFaxにて、テノ. コーポレーションへ直接申し込んでください。
■申込書等ダウンロード
同意書・申込書、連絡票(WORD PDF)、賠償保険加入証明書(PDF)
申し込み先:E-mail: maeda@teno.co.jp
FAX:092-263-8335
*申し込み締め切り:7月4日(火)18:00まで
託児室に関するご質問・ご連絡先
株式会社 テノコーポレーション(担当:前田)
TEL : 0120-8000-29, 092-263-8040 (代表)
E-mail: info@teno.co.jp
お食事
<院内>
B:レストラン&カフェ(ビアンモール)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間 9:30‐20:00
C:喫茶(SEATTLE’S BEST COFFEE & subway)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間 7:00‐20:00
D:コンビニ(ファミリーマート)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間 7:00‐21:00
<院外>
☆:コンビニ(ファミリーマート)
△:コンビニ(セブンイレブン)
【駐車場のご案内】
*駐車場により料金が異なりますので、ご注意ください。
P1:外来診療棟前駐車場(正門より入庫) 60分200円、以後30分毎100円
P2、P3:その他駐車場(正門より入庫) 60分100円、以後30分毎100円
*その他職員駐車場は東門より入庫、管理人室に「学会出席」を告げ、パスカードを受け取ってください。
60分200円、以後30分毎100円
懇親会のお知らせ
スライドカンファレンス終了後に懇親会を予定しております。多くの方のご参加をお待ちしております。
日時:当日午後18時半頃から
場所:「ホテルオークラ オールデイダイニング カメリア」
住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-2 博多リバレイン内
■JR博多駅より地下鉄約5分、天神より地下鉄約1分
■「中洲川端」駅直結(川端口の改札を出て6番出口)
地図:こちら をクリック(地図が別ウインドウで開きます)
会費:6000円
申込:九州大学大学院医学研究院 形態機能病理 金城 友紀(mail:yuki111@med.kyushu-u.ac.jp)に6月30日(金)までに連絡をお願いします。
地図
地図1
九州大学病院地区
地図2
スラコン会場:コラボステーション 1
地図3
九州大学病院地区 施設
- 358-01右耳下腺腫瘍84歳 男性渡辺次郎/産業医大2病理
画像所見はMRIではワルチン腫瘍、CTでは耳下腺癌が疑われた。周囲の耳下腺組織も一部付けて全摘が行われた。割面は白色充実性。近傍のリンパ節には転移は見られなかった。お送りした標本はその最大割面です。
- 358-02肺腫瘤80歳代 女性大内清子/JCHO九州病院
3年前に下顎癌(扁平上皮癌)で腫瘍摘出術の既往あり。
下顎癌に対する術前CTで、左下葉の結節を指摘されたが精査を希望されず、経過観察となっていた。その後、フォローアップCTで結節の濃度の上昇、緩徐な増大を認めた。悪性腫瘍が疑われ、胸腔鏡下左肺下葉切除術が施行された。病変は直径10mmで淡褐色調、境界は比較的明瞭で光沢を有していた。
配布標本は、病変の最大割面です。 - 358-03Right lung tumor45歳 男性上里梓-大石善丈/九州大学病理病態-形態機能病理
The patient was diagnosed with pulmonary mass by medical check up. CT, MRI and PET revealed a tumor located in right pulmonary apex, and was in contact with parietal pleura. Lymph node metastasis is also detected. The resected tumor size is 71x52x45mm and revealed yellowish-white color, accompanied by necrosis and hemorrhage.
- 358-04脾腫瘤40 代 男性塩田拓也/熊本大学医学部附属病院病理診断科(病理部)
初診 1 ヶ月前に健診で脾臓の多房性病変を指摘され当院消化器内科を受診した。約 1 年半の経過観察にて同病変の増大傾向を認めたため悪性の可能性も否定できず、精査目的で当院消化器外科に紹介受診となった。CT にて脾臓の被膜下に大きな嚢胞性腫瘤が認められ、MRI では T2WI で高信号、T1WI で低信号であり、明らかな充実性成分は指摘されなかった。腹腔鏡下脾臓摘出術が施行され、切除脾では 4.6 x 4.2 cm の多房性嚢胞性腫瘤が確認された。配布標本は腫瘤の代表的切片です。
- 358-05子宮頚部腫瘍30代 女性丸塚浩助/宮崎県立宮崎病院 病理診断科
3ヶ月前より不正性器出血あり。近医での頸部スメアにてAGCなるも経過観察となる。1ヶ月後も症状変化なく,セカンドオピニオンにて,別近医を受診し,頸部に腫瘤を認め,頸部スメアにて再度AGCの結果であったため,当院産婦人科を紹介受診。子宮頚部には腟内へ突出する径4cm大の腫瘤あり,易出血性であった。生検にて悪性と診断され,広汎子宮全摘+両側附属切除術を施行された。
送付標本は,摘出された子宮頚部腫瘤のほぼ最大割面から作製したものです。
G2P0(a.a.x2) - 358-06腎腫瘤70代 女性吉河康二ー鈴木駿太郎/別府医療センター病理診断科ー泌尿器科
慢性関節リウマチ,心房細動,狭心症,高尿酸血症などで加療中であったが,生検の2か月前から右腰部の皮膚が次第に発赤,腫脹してきたため,近医を受診し切開排膿を受けたところ大量の膿を排出した。感染性腎嚢胞とそれに付随する軟部膿瘍の診断で生検の1か月前当院泌尿器科を受診した。CTでは右腎に直径3 cmの低吸収域があり,その下後方に腎外に突出する軟部腫瘤影が見られた。全身麻酔下に穿刺排膿術が施行され,その際針生検が行われた。
- 358-07後腹膜腫瘍65歳 男性甲斐 敬太/佐賀大学医学部附属病院 病理部・病理診断科
検診の腹部エコーで脾臓直下に腫瘤を指摘され、近医受診。画像による精査で、左腎前方に10X8cm大の境界明瞭な腫瘤を認め、後腹膜腫瘍が疑われた。手術目的に当院紹介。腹腔鏡下後腹膜腫瘍摘出術が施行された。
- 358-08左精巣腫瘍76歳 男性赤木真由美/宮大腫瘍・再生病態 附属病院病理
約6年前から左陰嚢腫大をみとめていたが、増大なく痛みもなかった。画像上左陰嚢内に10.5cmの多房性嚢胞性腫瘤をみとめた。褐色の穿刺排液あり、術前穿刺細胞診では悪性所見はなかった。精液瘤または陰嚢水腫疑いの術前診断で高位精巣摘除術を施行された。配布標本は腫瘍の代表的な割面である。
- 358-09鼡径部腫瘍 バーチャル33歳 女性小山 雄三/大分大学医学部 診断病理学講座
2ヶ月前より左鼡径部から大腿部の腫脹,浮腫を自覚し,近医を受診した。深部静脈血栓症と診断され,抗凝固剤の加療が開始された。改善に乏しく,左鼡径部に明らかなmassが出現した。造影CT,MRI検査で左鼡径部に7cm大の腫瘍性病変が認められ,また肺も多発結節影がみられた。診断確定および精査加療目的で当院紹介受診となり,左鼡径部の切開生検術が施行された。配布標本は切開生検された検体の全てです。
- 358-10右大腿静脈病変47歳 女性魏 峻洸/宮崎大学医学部病理学講座 構造機能病態学分野
1年ほど前から右下肢の腫脹を自覚。5ヵ月前に、超音波検査で右大腿静脈血栓症と診断され、造影CTでは中枢側への進展が疑われた。抗凝固療法を3ヶ月間施行されたが、造影欠損領域の縮小を認めなかった。腫瘍の可能性も指摘され、静脈壁部分切除術が施行された。肉眼的には約25×15mmの隔壁を伴う嚢胞性病変であり、嚢胞内腔には無色透明の粘液貯留を認めた。
- 358-11延髄背側腫瘍20代 女性榎本年孝/福岡大学病理学講座
生来健康であった。1年前より食思不振のため体重減少がみられ、徐々に増悪し、1か月前には座位保持も困難となった。摂食障害疑いで精神科で加療されたが、衰弱のため近医入院した。頭部MRIで延髄背側・及び左小脳橋角部に、DWI(拡散強調画像)で軽度高信号、T1WIで軽度低信号、T2WIで軽度高信号、Gd-T1で均一に増強効果を呈する 3cm大の腫瘍性病変を認め、開頭腫瘍摘出術を行った。腫瘍は赤褐色で柔らかく、易出血性であった。
- 358-12皮下腫瘤27 男性野口紘嗣/産業医科大学第2病理学
10年前頃から左臀部に皮下腫瘤を認めていた。大きさの変化ははっきりと自覚しないが、最近柔らかくなってきた。痛み等の症状はないが、摘出を希望され受診。26x23 mm大のドーム状の隆起で、下床との可動性は良好。臨床的に、脂肪腫や表皮嚢腫、皮膚線維腫を鑑別に挙げ、切除術を施行された。臀部の皮下腫瘤は、幼少期には自覚しておらず、既往歴や家族歴に特記事項はない。標本は、摘出腫瘍の代表切片の一つです。