第362回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 国立病院機構長崎医療センター 病理診断科 伊東 正博
演題募集について
パソコンによるプレゼンテーションについて
プレゼンテーションについて
発表スライドはMicrosoft PowerPoint 2013(Windows)で提示します.投影の関係上スライドは4:3の画面比で作成してください.発表データは演題番号,演者名,PowerPointのバージョン,連絡用のEmailアドレスを明記の上,
CD-RまたはUSBメモリーで郵送してください.
電子媒体はスライドコンファレンス当日に受付で返却いたします.
郵送先
〒856-8562 長崎県大村市久原2-1001-1長崎医療センター
病理診断科 梅崎 靖
Email umezaki@nagasaki-mc.com
FAX (0957)54-0292(病院代表)
プレゼンテーション受付締切:平成30年3月8日(木)17時00分
診断投票宛先
事前に投票用紙の受付をEmailまたはFAXで行います.
スライドコンファレンス当日の受付はいたしません.
長崎医療センター病理診断科
担当:伊東 正博
Fax:(0957)54-0292(病院代表)
E-mail:itohm@nagasaki-mc.com
受付締め切り:受付締切:平成30年3月8日(木)17時00分
お知らせ
託児室のご案内
生後3カ月〜12歳の乳幼児や児童を対象に託児室を設けます.Emailでお申し込みください.折り返し申込フォームを送信いたします.
病気などによる変更・キャンセルは可能ですが,電話でご連絡ください.
午前中の若手病理医向け講演会受講者で希望があれば,10:30〜12:30も委託可能です.
委託会社 保育サポーターひまわり
託児室 長崎医療センター人材育成センター3F
利用料 無料
託児室申込先
長崎医療センター病理診断科 三原 裕美
Email ymihara@nagasaki-mc.com
TEL (0957)52-3121(病院代表)
TEL (0957)52-3124(当日,時間外病院代表)
TEL (080)6463-1781(当日,ひまわり保育担当)
託児室受付締切 2018年3月1日(木)17:00
懇親会のご案内
当日は会の終了後に懇親会の席を設けております.多数ご出席をいただき親睦を深めていただければ幸いです.
会場 鳥千代 (大村市西三城町14-1,大村駅から徒歩5分)
時間 18:00頃から2時間程度を予定しております
会費 4,500 円 (スライドコンファレンス受付で徴収いたします)
懇親会申込先
長崎医療センター病理診断科 大坪 智恵子
Email ootsuboc@nagasaki-mc.com
懇親会受付締切 2018年3月8日(木)17:00
交通アクセス
人材育成センターは入院治療棟2F奥に入口があります
外来管理棟の病院正面玄関1に会場までの案内表示を設置いたします.
車・タクシーで来院
長崎空港から車で約15分,長崎自動車道大村ICから車で約15分.
JR大村駅から車で約10分,JR諫早駅から車で約20分.
JR大村駅よりバスで来院
路線番号1または3に乗車.『長崎医療センター』下車,徒歩1分,
駐車場は病院駐車場をご利用ください.スライドコンファレンス受付に駐車券をお持ちいただければ,駐車料金無料化の手続きをいたします.
国立病院機構長崎医療センターwebsite http://www.nagasaki-mc.jp/
食堂・売店のご案内
病院内にコンビニエンスストア・ローソン(1F)とレストラン(10F)があります.また国道34号線沿道には多数の飲食店があります.
次回のスラコンについて
次回は平成30年5月19日 九州大学 百年講堂にて第363回スライドカンファレンス、及び平成30年度支部総会を行います。
世話人は形態機能病理学 小田義直先生となります。 よろしくお願い致します.
地図
地図1
地図2
- 362-01鼻腔内腫瘍51 男性大栗伸行/宮崎大学 構造機能病態学
6ヶ月前より鼻閉・鼻出血を自覚していた。2ヶ月前に近医を受診し、CT、MRI検査で右鼻腔に充満する4 x 3 cm大の乳頭状の腫瘍を指摘され腫瘍亜全摘出術が施行された。肉眼的には黄色から灰白色の充実性腫瘍で一部出血を伴っていた。既往歴や家族歴に特記事項なし。
- 362-02喉頭腫瘍80代 男性峯崎晃充-相島慎一/佐賀大学医学部附属病院 病因病態科学 診断病理学分野
半年前より嗄声が出現し改善が認められないため近医より紹介受診となった。喉頭ファイバーでは右声帯に表面不整な腫瘍性病変が認められ、右声門癌疑いで直達喉頭鏡下に腫瘍生検+切除術が行われた。術中迅速診断ではSquamous cell carcinomaを疑う所見であった。
- 362-03右耳下腺腫瘍67歳 女性岩村隆二/産業医科大学 第一病理学
20年前に他院で左耳下腺腫瘍(腺様?胞癌)の手術を受けていた。2-3年程前より徐々に増大する右耳下の腫瘤を自覚し、CTで不均一な造影効果を伴う2cm大の境界明瞭な充実性腫瘤を認め、右耳下腺腫瘍摘出術が施行された。術後2ヵ月の時点で再発はない。
- 362-04甲状腺腫瘤75歳 女性渡辺次郎/産業医大第2病理
最近、前頸部の腫脹に気づき近医受診。甲状腺腫瘤を指摘され、当院耳鼻科紹介さる。甲状腺峡部の右寄りに1cm大の腫瘤。その左側にも石灰化を伴う腫瘤を認め、それぞれ穿刺吸引細胞診が行われた。右側は乳頭癌、左側は検体不良の結果で、峡部切除が行われた。診て欲しいのは、左側の小さい方の病変です。
- 362-05縦隔腫瘍10歳台 女性中島裕康-竹下盛重/福岡大学医学部病理学講座
4か月前より咳嗽・喀痰・胸痛が出現し、胸部レントゲンで右中肺野に縦隔と重なる腫瘤影を認めた。胸部CTでは、縦隔、右肺門部、右鎖骨窩に多数の腫瘤を認め、多くは近傍の腫瘤と癒合する所見であった。CTガイド下生検を施行したが、確定診断に至らず、外科的縦隔腫瘍生検を行った。標本は、その際に採取された検体の一部である。初診時血液検査所見は、LDH: 229 (124-222), sIL-2R: 1208 (121-613), CYFRA: 10.9 (<3.6), ProGRP: 30.6 (<81.0)であった。
- 362-06左肺腫瘍70代 男性丸塚浩助/宮崎県立宮崎病院 病理診断科
定期検診を毎年受けており,2年前に胸部異常陰影を指摘されたが,二次検診では異常なしとされていた。8ヶ月前に受けた検診にて左下葉(S6)に腫瘤陰影を指摘され,当院を紹介受診。生検にてNSCC, favor ADC(EGFR陰性, ALK陰性)と診断した。肺内(S1+2)転移・縦隔リンパ節転移を認め,cT4N1M0 Stage IIIAとして化学療法(CDDP +DOC)を2クール施行。著効(4.5cm→3cm,肺内転移瘢痕化,リンパ節縮小)を示し,左下葉切除+S1+2区域切除+縦隔リンパ節郭清術が施行された。
送付標本は,左下葉の腫瘍の代表的な部分から作製したものです。 - 362-07胸膜腫瘍50 男性安里嗣晴/熊本大学医学部附属病院病理診断科 病理診断科
昨年3月から左胸痛があり6月に近医で左側胸水貯留指摘され、胸水は好中球優位だが抗生剤で改善なく細菌培養陰性であった。胸水ADA上昇なし、メソテリン陰性であった。その後胸水の被包化や胸膜肥厚、両肺内のスリガラス陰影や右側胸水、心嚢液の出現もみられた。精査目的に当院紹介となり、12月に胸腔鏡下胸膜生検を施行された。
配布した標本は採取された胸膜です。 - 362-08Gastric submucosal tumor55 女性保利 喜史/九州大学形態機能病理
A 55-year-old woman was pointed out a tumor, 30mm in size, near the stomach by the abdominal ultrasonography at the medical checkup. Endoscopy showed submucosal tumor of the gastric body and CT showed a well-circumscribed and heterogeneous tumor, suggesting GIST. Local resection was performed. The tumor was well circumscribed, and the cut surface was brown to white with bleeding.
- 362-09肝腫瘤性病変40歳 男性伏見文良/九州中央病院 病理診断科
生来健康。健康診断の腹部超音波検査で異常を指摘され当院紹介された。肝機能、腫瘍マーカーをはじめとした検査値に異常なく、B型、C型肝炎ウイルスはともに陰性であった。CTで、肝S6に不均一な遅延性濃染を示す46?大の腫瘤を認めた。悪性の可能性が否定できず、肝部分切除術が施行された。配布標本は、腫瘤の代表的な切片である。
- 362-10乳腺腫瘍50歳代 女性水谷謙一‐白濱浩/鹿児島大学病理学分野‐今給黎総合病院病理診断科
3か月前に左乳頭付近外側のしこりを自覚し来院された。MMG カテゴリー4、USにて1.3cm大の不整腫瘤を指摘された。MRIではB領域に18mmの嚢胞性病変を認めた。FNAC、マンモトーム生検にて鑑別困難と診断され、摘出生検が施行された。摘出検体を4分割し、中央の2切片を配布標本としました。
- 362-11腎腫瘍44歳 男性福島剛/宮崎大学 腫瘍・再生病態学分野
4年前にアルコール性膵炎の精査としての腹部 CT において、たまたま右腎腫瘤(0.8 cm大)を指摘された。経過観察されたが、同病変は緩徐に増大し、1.5 cm 大になった。造影CT において造影効果が認められたため手術の方針となり、腹腔鏡下腎部分切除術が行われた。
- 362-12前立腺部病変78歳 男性河野真司/原三信
BPHの臨床診断のもとに、11年前から約1年の間に計3回TUR-Pがなされ、計200グラム切除された。最近2年間で著明に増大してきたため、4回目のTUR-Pが行われた。配布標本は4回目の代表的な切片です。
- 362-13リンパ節病変64 女性黒濱大和/長崎大学原研病理
関節リウマチに対してメトトレキサート治療中の患者.2か月ほど前から咳嗽が出現し,最近になって左頸部腫脹も出現したため近医受診.CTでは左深・浅頸部リンパ節が多数腫大おりPET/CTで同部に集積あり.sIL-2R:1640U/ml.悪性リンパ腫が疑われ頸部リンパ節が生検された.
- 362-14脳腫瘍 バーチャル8 男性林 洋子/長崎大学 佐世保市総合医療センター
6日前の夕方より頭痛、嘔吐が出現。近医を受診し、内服薬を処方されたが、その後も頭痛と嘔吐が持続した。翌日17時頃より呼びかけに反応しなくなり、当院へ救急搬送された。頭部画像検査では、左前頭葉に径5×4cm大の嚢胞状腫瘤を認め、嚢胞内に径3×2cm大の充実成分が認められた。腫瘍性病変が疑われ、開頭腫瘍摘出術が行われた。腫瘍は皮質下にあり、被膜はなく、嚢胞内に易出血性の結節性病変が認められた。提示するスライドは、摘出された結節部より作成したものです。
- 362-15脳腫瘍6歳 女性小山 雄三/大分大学医学部診断病理学講座
生来健康,頭部打撲で受診した際に撮像されたCT画像にて左頭頂葉脳表の皮質・皮質下に局在する22×23mm大の腫瘍が認められた。一部嚢胞構造や石灰化を伴っていた。腫瘍に依る神経症状はみられなかった。当院脳神経外科紹介となり,摘出術が施行された。配布する標本は腫瘍の代表的割面である。
- 362-16脳腫瘍70代 男性神尾多喜浩/済生会熊本
3年前の8月頃からふらつき,めまいがあり,長引くため画像検査を施行したところ,右小脳半球に腫瘍を認めた.最近腫瘍の増大に伴いふらつきが強くなり,腫瘍摘出術が施行された.配布標本は,腫瘍の一部である.なお,
前立腺癌の骨転移に対する化学療法の既往歴がある.