第317回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 九州大学大学院医学研究院基礎医学部門病態制御学講座 病理病態学 古賀 孝臣
- 九州大学大学院医学研究院基礎医学部門病態制御学講座 形態機能病理学 小田 義直
演題募集について
パソコンによるプレゼンテーションについて
今回は、パソコンによるプレゼンテーションです。パソコンによるプレゼンテーションについて詳しくは説明ページをご覧ください。い。
プレゼンテーション受付締切:平成22年9月16日(木)17時00分
診断投票宛先
投票用紙の受付をFAX及び電子メールで受付ています。但し、当日の受付は致しません。(今回の締め切りは水曜日となっております。電子メールはテキスト形式でお願い致します。)
九州大学大学院医学研究院 形態機能病理学
担当:山元 英崇
Fax:092-642-5968
E-mail:hidetaka@surgpath.med.kyushu-u.ac.jp
受付締め切り:受付締切:平成22年9月15日(水)17時00分
お知らせ
お知らせ
次回、第318回スライドコンファレンス[平成22年11月6日(土) 世話人:熊本大学]の演題締め切りは、平成22年9月17日 (金) です。標本は通常どおり51枚です。
参加費は500円です。
今回、懇親会はございません。
地図
地図1
地図1
地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。地図1の説明。
- 317-01肺腫瘍(右下葉)51歳 女性加藤文章/福岡大学病院・病理部
2年前から健診胸写にて右肺門の異常陰影を指摘されていた。精査目的で胸部CTを施行し、右肺門下部に比較的境界明瞭な2cm大の結節影を指摘され、診断的治療目的で手術を行った。腫瘍は出血を伴う黄白色の結節であった。配布した標本は腫瘍の割面である。
- 317-02気管支腫瘍66歳 男性森大輔/佐賀県立病院病理検査科
3ヶ月前より度々血痰が出現した。気管支鏡にて左主気管支前壁に茎を有する径1cm大の隆起性腫瘍を認めた。臨床的にカルチノイドや過誤腫が疑われ、レーザー焼灼術により腫瘍が摘出された。最大割面をお送りしています。
- 317-03肺腫瘍75才 男性槇原康亮/九州労災病院病理科
約2カ月前に咳漱を主訴に近医を受診し、胸部レントゲンにて右中肺野に腫瘤影を認め、精査加療目的に当院内科紹介受診。
腫瘍マーカーはCEA、CYFRA、Pro-GRPともに基準値範囲内であった。
胸部CTにて右肺下葉背側に53x37mm大の分葉状腫瘤を認め、肺野型肺癌が疑われた。
PET/CTにて同部位、肺門部リンパ節に高集積を認めた。右中下葉切除術が施行された。
腫瘤は弾性硬、8x7x3 cm大、境界は比較的明瞭、分葉状充実性で割面は黄白色から白色調であった。 - 317-04肺腫瘍72歳 女性加島健司/大分大学診断病理
右肺S4の結節影が3年前に指摘され、以後、徐々に増大傾向を示すため、昨年、TBLBが施行されたが診断に至らなかった。今回、確定診断目的でVATSが施行された。腫瘍2.5cm×1cmで、胸膜直下に位置しており、配布標本はその2分割の一方である。
- 317-05肺腫瘍83歳 男性渡辺次郎/公立八女病院
肺結核治療中に右中肺野に腫瘤陰影を認めた。BFにて扁平上皮癌の診断を
得て、下葉切除+リンパ節郭清術を行った。腫瘍は15mm大で白色充実性。
神経内分泌系の免染では、CD56陽性。Chromogranin-AとSynaptophysinは
陰性であった。 - 317-06肺病変74歳 男性河崎英範-加藤誠也/国立病院機構沖縄病院呼吸器外科 琉球大学細胞病理
数ヶ月前の検診にて左上葉の陰影を指摘され受診、CTにて左S1+2領域にSpicula及び胸膜陥入像を伴う8x10mm大の腫瘤影を認めた。気管支鏡検査を施行するも確定診断が得られず外科的肺生検(VATS)を施行、配布標本は切除検体の最大割面である。術中迅速検査でも悪性疾患の確定に至らず手術終了、現在、術後6ヶ月であるが、再発の徴候もなく外来にて経過観察中である。
- 317-07肺腫瘍60歳 男性矢田直美/大分大学診断病理学講座
1年半前,慢性閉塞性疾患で経過観察中,胸部CTにて左肺下肺野に異常を指摘された。その後定期的に経過を観察していたが,増大傾向が認められ入院となった。術前の胸部CTでは左肺S6領域に30mm大の境界不明瞭な腫瘍が見られた。全麻下に左肺部分切除術が行われた。配布標本は腫瘍の一部です。
- 317-08肺腫瘍78歳 女性畑中一仁/鹿児島大学分子細胞病理学分野
4年前に左乳癌で手術+ホルモン療法が施行された。3年前に右肺S6にすりガラス影を認め、増大してきたため区域切除術を行った。配布標本は腫瘍の最大割面です。 - 317-09右肺腫瘍68歳 女性本田由美/熊本大学医学部附属病院病理部
生来健康。本院初診の約2ヶ月前に検診にて右上肺野に異常陰影を指摘され、近医での胸部CTで右上葉S2に径13×12mmの不整な結節陰(小粒状影の集簇
を伴う分葉状の陰影)を指摘された。本院でのCT下肺生検で腺癌の診断となり、
胸腔鏡下右肺S1+S2区域切除及びリンパ節郭清術を施行された。
配付標本は2枚合わせて腫瘍の最大割面です。 - 317-10肺腫瘍76歳 男性田中弘之/宮崎大学病理学講座腫瘍・再生病態学分野
COPD, emphysema typeのため近医通院中、検診の胸部X線検査で左肺下肺野の結節影を指摘された。息切れ、咳嗽などの自覚症状なし。喫煙歴20本/日x 55年間。
胸部CTで左肺S8に約2cm大の結節影を認めた。原発性肺癌の術前診断で、左肺下葉切除術およびリンパ節郭清術を施行された。肉眼割面像は、白色充実性腫瘤で、内部に炭粉沈着が散在していた。配布標本は摘出された左肺下葉病変の一部である。 - 317-11肺腫瘍71歳 男性津野田翔-佐藤勇一郎/宮崎大学構造機能病態学
鼻出血・血痰を主訴に近医受診。胸部CTで左肺下葉背側に4cm大の腫瘍を認め、細胞診で大細胞癌あるいは低分化型腺癌と診断され、左下葉切除施行。化学療法を施行されたが、術後4ヶ月半で死亡した。摘出した標本は5.5×4.2cm大、割面は白色充実性で一部出血を伴っていた。
- 317-12肺腫瘍56歳 男性神尾多喜浩/済生会熊本
1ヵ月ごろ前より歩行困難,食事摂取困難となり,近医へ搬送された.発熱と高度のるいそうがみられ,胸部X線で左上肺野に腫瘤様陰影を認めたので,当院へ紹介された.当初肺膿瘍を疑い種々の抗生剤が投与された.一旦,腫瘤様陰影は縮小したが,その後すりガラス状陰影が急速に出現し,両側に胸水を認めた.気管支鏡下の細胞診でClass?(低分化腺癌)と診断された.炎症反応は改善せず,死亡直前には白血球数65,000と上昇していた.低酸素血症が急速に進行し,永眠された.開胸のみの局所解剖が施行された.肺は左1,320g,右1,120gであった.癌は左上葉に存在し,10×12×7cm大,胸膜表面が自潰し壁側胸膜に浸潤していた.癌の割面は灰白色充実性で,内部に出血を認めた.配布した標本は,癌巣の一部である.
- 317-13左肺腫瘤63歳 男性池田圭祐/福大筑紫
1年前の検診にて左肺野の異常陰影を指摘され経過観察されていたが今回増悪傾向がみられ精査目的で当院紹介。胸部CTでは両肺に淡い浸潤影が散在して認められ抗生剤投与後も改善ないため確定診断目的に胸腔鏡下左肺部分切除術が施行された。肉眼所見では病変部は含気不良で割面は灰白色調を呈し境界は不明瞭であった。配布標本は切除検体の代表切片より作製した。
- 317-14Lung_tumor0 男性佛淵由佳/九州大学形態機能病理 北九州市立医療センター
0 day-old, male
妊娠27週5日、胎児水腫、左肺の高エコー像、心臓右側偏位、羊水過多を認め、CCAM Type3と診断された。
妊娠34週0日、切迫早産のため誘導分娩にて出生(2992g、Apgar 3/5)した。
出生直後から呼吸状態悪く治療抵抗性で出生後21時間目に死亡した。
剖検するに、左肺上葉に肺門部から放射状に存在する白色の腫瘍を認めた。 - 317-15肺腫瘤60歳 女性杉尾賢二-田口健一/九州がんセンター統括診療部呼吸器科 同病理診断科
検診にて胸部異常陰影指摘された。左肺下葉に19mm大の辺縁不整な結節影。FDG-PET SUVmax7.8。肺部分切除術施行された。切除された腫瘤は胸膜直下に存在し、黄白色調(飴色?)の辺縁不整な結節性病変を認めた。内部黒色調。配布標本は腫瘍の最大割面である。
- 317-16Bronchial_tumor6_years_old 男性高橋祐介/九州大学形態機能病理学
The patient was treated for pneumonia accompanying congenital immunodeficiency (lack of C2, C9). The chest computed tomography (CT) showed 2 cm-sized solid mass in the right hilar area and bronchoscope findings revealed the tumor obstructed the right bronchus. A complete tumor resection of the right middle and lower lobectomy was performed. The tumor was solid whitish mass.