第334回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 久留米大学病院 病理部 鹿毛 政義
- 久留米大学医学部 病理学講座 大島 孝一
- 久留米大学医学部 病理学講座 矢野 博久
- 久留米大学医学部 病理学講座 杉田 保雄
演題募集について
パソコンによるプレゼンテーションについて
パソコンによるプレゼンテーションのみです。発表データーはPowerPoint (Windows)にてご準備下さい。演題番号、演者、作成したOSとPowerPointのバージョンを明記の上、CD-R、DVD-RまたはUSBメモリーにて送付下さい。
[メディア送付先]
〒830-0011
福岡県久留米市旭町67
久留米大学病院 病理部
担当:谷川 健
TEL: 0942-31-7651
FAX: 0942-32-0905
E-mail:tanitaka@med.kurume-u.ac.jp
プレゼンテーション受付締切:平成25年7月11日(木)17時00分
診断投票宛先
投票用紙の受付をFAX及び電子メールで受付ています。但し、当日の受付は致しません。
[診断投票宛先]
〒830-0011
福岡県久留米市旭町67
久留米大学病院 病理部
担当:谷川 健
TEL: 0942-31-7651
FAX: 0942-32-0905
E-mail:tanitaka@med.kurume-u.ac.jp
受付締め切り:受付締切:平成25年7月11日(木)17時00分
お知らせ
お知らせ
次回、第335回スライドコンファレンス[平成25年9月14日(土)世話人:九州大学]の演題登録、標本の締め切りは平成25年7月12日(金)です。締め切りは延長いたしません。同時に合同カンファレンスも開催されますので標本は56枚です。参加費は500円です。
学術講演について
コンファレンス半ばで以下の学術講演を予定しています。
演題:“Using imaging in Orthopedic Pathology:Why, When, and How?”
演者:Michael J.Klein, MD Hospital for Special Surgery, NewYork
託児所の設置
託児所を準備いたします。ぜひご利用ください。
委託先:社会福祉法人 愛ランド福祉会
わんぱく保育園
TEL:0942-36-1895
FAX: 0942-36-1893
対象:生後6ヶ月〜
日時:7月13日 12:30〜18:00の間を委託
託児室:スライドコンファレンス会場に隣接した研修室
(受付にてご案内いたします)
利用料:無料
当日担当:真田咲子
[申し込み方法]
6月29日までに真田咲子までお申し込みの連絡をお願いします。
連絡先:
〒830-0011
久留米市旭町67 久留米大学病理学講座
TEL: 0942-31-7546
FAX: 0942-32-0905
E-mail: jiro0720@med.kurume-u.ac.jp
地図
久留米大学 アクセス
JR久留米駅から
バス約7分 高専方面行(8番)「大学病院」下車
タクシー約5分 約600円
西鉄久留米駅から
バス約15分 4番のりば 大学病院行(終点)、高専方面行「大学病院」下車
タクシー約10分 約1000円
久留米大学ホームページの「交通アクセス」の項をご参照下さい。
http://www.kurume-u.ac.jp/
外来駐車場について
外来駐車場について
外来駐車場は有料です。料金につきましては下記の通りです。
大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。
1. 入庫から30分以内に出庫した場合・・・無料
2.入庫から30分を超え4時間まで・・・200円
3.入庫より4時間を超え24時間まで・・・1時間毎 100円加算(日額最高1,000円)
4.入庫より24時間を超えた場合・・・1時間毎 100円加算(日額最高1,000円)
受付で駐車場無料券を配付します。駐車場警備員に無料券を渡せば無料で出庫できます。
(警備員は21時以降は駐在しておりませんので御注意ください。)
懇親会のご案内
スライドコンファランス終了後に、懇親会を予定しております。
沢山の方の御参加をお待ちしております。
会場:地どり居酒屋 八蔵 久留米店
http://www.yagura-jidori.com/ya_shop.html
福岡県久留米市旭町55-2
(久留米医大前・ブリヂストン通り)
スラコン会場より徒歩約7分
電話:0942-38-0004
時間:18:30〜20:30
会費:5000円
準備の関係上、参加希望の方は、平成25年6月28日(金)17時までに下記メールアドレスに御連絡ください。
<参加申込先>
担当:久留米大学病院病理部 谷川 健
E-mail:tanitaka@med.kurume-u.ac.jp
- 334-01左肺腫瘍75歳 女性本田由美/熊本大学医学部附属病院病理部
糖尿病にて他院を定期受診中に、胸部X線写真で左上葉の異常陰影を指摘された。胸部CTで左舌区に約3cmの腫瘤影を認めたため、本院に紹介受診となった。気管支擦過細胞診ではClassIIIであったが、CT下肺生検で肺腺癌の診断となり、
cT2bN0M0、cStageIIAの術前診断のもと、手術(左上葉切除+S6区域切除+ND2a-2)となった。配布標本は腫瘍の代表的な部分です。
- 334-02咽頭潰瘍70歳代 男性前川和也/宮崎大学医学部附属病院病理部
3年前に咽頭違和感を主訴に前医受診。上咽頭生検及び頸部CTを施行され、良性潰瘍として経過観察されていたが、半年後に自然消失した。
半年前に左上咽頭、中咽頭及び口蓋垂に潰瘍が再発し、PETでは病変部に一致した集積像を示し、臨床上悪性腫瘍が疑われ、精査目的にて当院受診。再生検されたが、明らかな腫瘍性病変はみられなかった。潰瘍が持続するため再々生検された。病変部以外に全身リンパ節・皮膚病変は認めない。配布標本は、再々生検時の標本です。
- 334-03喉頭腫瘍 バーチャル62歳 男性秋葉 純/久留米大学医学部病理学講座
嗄声および喉頭の違和感を主訴に近医を受診。喉頭に隆起性病変を指摘され、精査加療目的に当院耳鼻科を紹介受診。病変は、約13×8 mmで、声帯左側に存在し、ポリープ状に突出していた。生検にて非上皮性の悪性腫瘍が疑われ、左声帯腫瘍レーザー切除術が施行された。標本は、病変の最大割面から作成されたものである。
- 334-04肝腫瘍50歳代 男性渡辺次郎/公立八女病院
13年前にB型慢性肝炎(genotype C)指摘されラミブジン投与を受けるも耐性となり、アデフォビル併用。3年前にS7に径10mmのHCC出現し後区域切除術施行。結果、多結節癒合型の中分化HCC [ eg, fc(+), fc-inf(+), sf(+), vp0, vv0, va0, b0, s0, im0, sm(-):1mm, LC ]の所見であった。今回、S5に新たに径15mmの腫瘤出現。再発が疑われ後区域切除術施行される。術前の腫瘍マーカーの値は、PIVKA-II:18mAU/ml, 総AFP:8.1ng/ml, L3分画:58.7%であった。
- 334-05肝腫瘍70歳代 女性盛口清香/宮崎大学医学部附属病院病理部
20年来、慢性C型肝炎で経過観察中であった。昨年10月に腹部エコーで、S6に25mm径の低エコー領域を認めた。腹部MRIでは、T2強調画像で高信号、T1強調画像で低信号、EOB造影では、動脈相〜後期相および肝細胞相でいずれも周囲肝より低信号の腫瘤であり、肝門部リンパ節腫大も認めた。画像所見および血液検査で肝癌マーカーの上昇がないことから、胆管細胞癌の臨床診断で、肝部分切除術+肝門部リンパ節郭清術が施行された。肝門部リンパ節には転移がみられた。
- 334-06肝病変 バーチャル4ヶ月 女性鹿毛政義/久留米大学病院病理部
妊娠37週6日2422gで出生、アプガースコア8/9。4ヶ月検診にて、黄疸、体重増加不良を指摘された。胆汁うっ滞の精査目的にて当科紹介、入院となった。経過中、白色便は認めなかった。当院入院時data:AST 189↑, ALT 142↑, ALP 3608↑, γGTP 297↑, T.Bil 10.6↑, D.Bil 5.84↑, 総胆汁酸 275↑, T.P. 5.52↓, Aib 3.84↓。また、多種高アミノ酸血症を認めた。
- 334-07Pancreatic tumor36 男性宮崎哲之/九州大学形態機能病理学
The patient complained of left epigastric distress. Abdominal CT images revealed a 2.5cm-sized solid lesion in the tail of pancreas. In endoscopic ultrasonography, the 20x20mm-sized lesion had solid component and microcalcification. Laparoscopic distal pancreatectomy was performed. Grossly, the tumor was solid and gray-white cut surface without hemorrhage and necrosis.
- 334-08子宮腫瘍38歳 女性塩見祐子/熊本大学医学部附属病院病理部
20歳代頃より不正性器出血を自覚していたが放置していた。38歳時に腰痛、不正性器出血を自覚、近医受診し、エコーで子宮内膜の肥厚、骨盤内に7cmの腫瘤を指摘された。また子宮内膜細胞診でClass?、組織診でAdenocarcinomaと診断され、当院紹介受診。準広汎子宮全摘術、両側付属器切除術、骨盤リンパ節郭清術、傍大動脈リンパ節郭清術が施行された。標本はNo,1:子宮体部腫瘍、No,2:左内鼠径上〜内側鎖〜閉鎖リンパ節の各々代表的な切片です。
- 334-09リンパ節腫脹32 男性甲斐敬太/佐賀大学 病因病態科学 診断病理分野
発熱、体重減少、頚部リンパ節腫脹を主訴に近医受診。脾腫も認め、当院紹介受診となった。頚部リンパ節の生検が行われ、組織検査に提出された。sIL-2R: 4859U/ml
- 334-10左会陰部軟部腫瘍28歳 女性西田直代/聖マリア病院病理科
昨年末より右恥骨部の膨隆を認めた。疼痛は認めないが、徒手整復不可能であった。MRIでは同部に47x42x37?大の内部に隔壁を有する比較的境界明瞭な腫瘤を認め、造影では隔壁が増強された。確定診断目的に腫瘤摘出術が施行された。肉眼では腫瘍は嚢胞状の空隙を伴う白色充実性病変であった。標本は腫瘍辺縁を含む最大割面の一部です。
- 334-11左腋窩軟部腫瘍85 男性黒濱大和/長崎医療センター臨床検査科
2年ほど前に左腋窩の腫瘤に気づき、徐々に増大してきたため当院受診。診察上通常のlipomaよりやや硬い。MRIでは左腋窩〜肩甲骨の皮下に20cm大の腫瘍を認め、脂肪抑制条件で大部分は抑制される脂肪性腫瘍。深部の一部に造影効果がみられることから悪性の可能性も考えられ腫瘍全切除された。腫瘍は肉眼的に境界明瞭な分葉状の脂肪性腫瘍で出血、壊死はみられない。浅部はきれいな黄色調だが、深部の一部は混濁し褐色調を帯びてていた。お送りした標本は色調の異なる境界部から作製したものです。
- 334-12後腹膜腫瘍33歳 女性野口紘嗣/産業医科大学第2病理
5年前、交通外傷時に撮影された腹部CTにて、左腎腹側に軟部陰影を指摘されるも放置されていた。今回、心窩部痛で救急外来を受診された際に撮影された同CTにて、左腎に接するように基地の腫瘍の増大(60x46 mm)を指摘され泌尿器科を受診。後腹膜腫瘍に対して摘出術を施行された。標本は、摘出腫瘍の最大割面です
- 334-13左腰部皮下腫瘍20歳 女性高橋庸子/福岡大学医学部病理学教室
7-8年前に左腰部の腫瘤に気づく。増大傾向があり接触痛が出現したため皮膚科を受診。表面に色素沈着を伴う3cm大の?起性腫瘤を認め、臨床的に粉瘤を疑い切除術を施行したが、割面は充実性腫瘍であった。
- 334-14骨髄病変 バーチャル70代 女性島尾義也/県立宮崎病院 病理診断科
4年前に左乳癌の手術後、それまで自覚していた顔面のほてりが増悪した。6ヶ月前に胸部絞扼感が出現し、近医を受診。循環器系には問題なく、原因不明で退院。その後も顔面のほてり、嘔吐、冷や汗などの自覚症状があり、精査目的にて当院内科を紹介受診した。PET-CTにて全身の骨に集積を認め、腸骨から骨髄生検が行われた。