第335回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 九州大学大学院 基礎医学部門病態制御学講座 形態機能病理 小田 義直
演題募集について
パソコンによるプレゼンテーションについて
今回は、パソコンによるプレゼンテーションです。PowerPoint (Windows)にて準備下さい。発表データーは演題番号、演者、作成したOSとPowerPointのバージョンを明記の上、CD-RまたはUSBメモリーにて郵送下さい。
宛先:九州大学大学院医学研究院 形態機能病理
担当:山田 裕一
E-mail:yyamada@surgpath.med.kyushu-u.ac.jp
プレゼンテーション受付締切:平成25年9月12日(木)17時00分
診断投票宛先
投票用紙の受付をFAX及び電子メールで受付ています。但し、当日の受付は致しません。
九州大学大学院 形態機能病理
担当:山元 英崇
Fax:092-642-5968
E-mail:hidetaka@surgpath.med.kyushu-u.ac.jp
受付締切:平成25年9月11日(水)17時00分
お知らせ
お知らせ
次回、第336回スライドコンファレンス[平成25年11月9日(土)世話人:熊本大学]の演題登録、標本の締め切りは平成25年9月13日(金)です。締め切りは延長いたしません。標本は51枚です。参加費は500円です。同時に第86回九州病理集談会及び、学術講演も開催されます。
合同カンファレンス
脳腫瘍
臨床コメンテーター:佐賀大学医学部 脳神経外科 松島俊夫 教授
病理コメンテーター:九州大学大学院 神経病理学 岩城 徹 教授
託児所のご案内
今回もスライドコンファレンスの時間帯に合わせて託児所を準備いたします。子育て中の病理医の皆さんにはご利用していただきたいと思います。詳細は以下のとおりです。
委託会社:株式会社 テノ. コーポレーション(0120-8000-29)(福岡県医師会契約会社/全国ベビーシッター協会正会員)
対象:生後6カ月〜12歳の乳幼児、児童
日時:9月14日土曜日 12:30−18:00の間を委託
場所(託児室):九州大学病院地区 コラボステーション1学生談話室
(スラコン受付にてご案内いたします。スラコン会場と別になります。)
利用料:無料
当日担当:九州大学形態機能病理学 藤田 綾
申し込み方法
下にあります同意書・申込書・と連絡表をダウンロードし記入して、Faxにて、テノ. コーポレーションへ直接申し込んでください。
申し込み先: FAX:092-263-8335
*申し込み締め切り:8月30日金曜日(病気などによる変更(キャンセルなど)は前日まで可能)
■申込書等ダウンロード
同意書,申込書,(PDF)、連絡票(PDF) 賠償保険加入証明書(PDF)
託児室に関するご質問・ご連絡先
株式会社 テノコーポレーション(担当:吉武)
TEL : 0120-8000-29, 092-263-8040 (代表)
Email : info@teno.co.jp
地図
地図1
九州大学病院
地図2
スラコン会場 臨床大講堂
臨床大講堂はウエストウイング棟内にあります。
地図3
九州大学病院内施設
【お食事】
B:レストラン&カフェ(ビアンモール)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間 9:30‐20:00
C:喫茶(SEATTLE’S BEST COFFEE & subway)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間 7:00‐20:00
D:百年講堂カフェテリア(ホテルニューオータニ)
場所 百年講堂
時間11:00‐18:00
F:コンビニ(ファミリーマート)
場所 外来診療棟1F ホスピタルモール
時間7:00‐20:00
院外
☆:コンビニ(ファミリーマート)
△:コンビニ(セブンイレブン)
【駐車場のご案内】
*駐車場により料金が異なりますので、ご注意ください。
P1:外来診療棟前駐車場(正門より入庫) 60分200円、以後30分毎100円
P2、P3:その他駐車場(正門より入庫) 60分100円、以後30分毎100円
*その他職員駐車場は東門より入庫 管理人室に「学会出席」を告げ、パスカードをもらってください。
2時間以内無料、以後30分毎に100円
- 335-01左頭頂葉病変0歳1か月 女性伊東正博/長崎医療センター 病理診断科
生後2日目から左眼瞼のけいれんが出現。CT,MRIで左頭頂葉の皮質に結節性変化、脳血流SPECTで左半球の血流増加あり、症候性局在関連てんかんと診断された。術中皮質脳波でポリスパイクが出現した左頭頂葉の皮質結節の切除術が施行された。肉眼的にはやや広い脳回で白っぽい割面を呈し、非常に硬い組織であった
- 335-02左前頭葉病変17 男性鈴木諭-岩城徹/九州大学
1〜3歳時、熱性痙攣の既往あり。12歳時より二次性全般化を伴う複雑部分発作が出現した。2歳時よりCTで左前頭葉皮質内の石灰化を伴う限局性病変を指摘され、17歳時に摘出術を受けた。脳回が弾性硬に肥厚した境界明瞭な病変で、硬膜との癒着はみられなかった。
- 335-03左前頭部腫瘍40歳 女性林 博之/福岡大学
8ヶ月前と2ヶ月前に、右上肢の痙攣発作が出現した。頭部CTおよびMRIで左前頭部円蓋部に27mm大の腫瘤を指摘された。開頭腫瘍摘出術を行い、病変部は付着硬膜と癒着する脳表とともに提出された。
- 335-04脳腫瘍(右前頭葉)79歳 男性福島剛-佐藤勇一郎/宮崎大学病理学講座腫瘍・再生病態学分野-構造機能病態学分野
2ヶ月前から左口角からの流涎が認められるようになった。構語障害、嚥下困難、歩行困難も認められるようになり、テレビやカラオケのリモコンの使い方がわからなくなった。デイケアーのケアワーカーに受診を勧められたため近医を受診し、頭部 CT、MRI で造影効果を伴う右前頭葉腫瘤指摘された。大学病院に入院し、手術となった。配布標本は腫瘍の代表的な切片で、 MRI で造影効果を認めた部分に相当すると考えられます。
- 335-05頭蓋内病変96歳 男性竹中美貴/久大一病理
自転車で転倒し、1か月半後のCTで左前頭部の硬膜下血腫と診断された。さらに半年後に歩行障害が出現し、CTで同病変に隣接する大脳に腫瘍性病変を認め開頭手術となった。No.1は硬膜下血腫と診断された病変、No.2は脳病変。
- 335-06脳腫瘍26歳 女性中島慎治/久留米大学医学部病理学講座
12歳時に頭痛を主訴に当院を紹介受診して右後頭葉にcystを伴うmass lesionが指摘された。全摘出術が行われ病理組織診断はUnclassified tumorであった。16歳時に再発して再度全摘出術が行われた。今回、MRIにて右傍矢状静脈洞後半部に4×4×3cm大の病変の再発が認められたため、3回目の腫瘍全摘出術が施行された。術中所見はextra-axial massと考えられた。配布標本は腫瘍の代表的な部分です。
- 335-07右前頭葉病変32 男性三好寛明-杉田保雄/久留米大学
平成23年11月頃より頭痛が出現した。MRIにて右前頭葉に約2 cm大の境界不明瞭な病変が認められた。平成24年3月に全摘出術が行われた。術中所見では病変は弾性軟であった。病変の最大割面をバーチャルスライドで供覧いたします。
- 335-08松果体腫瘍18歳 女性後藤優子/鹿児島大学人体がん病理学
既往歴なし。5日ほど前から頭痛があり、左視床に造影効果のないT2高信号領域を指摘された。精査にて松果体から第三脳室内にかけてリング状に造影される26x18x22mm大の病変を認めた。内視鏡的に生検されたが確定診断には至らなかった。約2週間後、第三脳室底開窓術、腫瘍摘出術が行われた。配布標本は摘出腫瘍の一部である。
- 335-09松果体腫瘍4ヶ月 男性吉田雅代 /福岡大学医学部病理学教室
4日前の夜間より嘔吐を認め小児科受診。大泉門の膨隆、超音波検査で脳室拡大を指摘された。頭部単純CTで松果体部にhigh densityなmassを認めた。頭部MRIでは同部位に辺縁不整、内部不均一のmassを認め、T2W1で灰白質と等信号からやや低信号、T1W1で等信号からやや高信号を示した。急性水頭症に対し脳室ドレナージ術を施行後、脳室鏡下腫瘍摘出術を施行された。
- 335-10脳腫瘍3歳 女性鍋島篤典/産業医科大学第二病理学教室
頻回の嘔吐を突如認めたため近医を受診したところ、頭部CT検査にて右前頭・側頭葉の80x65x65mm大の境界が比較的明瞭で多房性嚢胞を伴う脳実質内腫瘍性病変が指摘された。高度の正中偏位を伴っており、右側のテント切痕ヘルニアにより脳幹も強く圧迫されていた。腫瘍の充実性部分は頭部MRI検査にてT1WIやや低信号、T2WIやや高信号を底枝、全体的に増強効果は乏しいものの一部に不規則な増強効果が見られた。その他部位に播種性病変などは指摘されなかった。減圧開頭術と開頭腫瘍摘出術を施行されたが発症11か月後に死亡されている。提出標本は最大割面の一つ。
- 335-11脳腫瘍40代 男性荒金 茂樹/大分大学 診断病理学講座
1年前に全身性の痙攣発作のため救急搬送されたが,頭部CTにてはっきりした病変は指摘されなかった。8ヶ月前に再度痙攣発作があり,精査加療目的にて当院脳神経外科を紹介受診した。頭部MRIにて左側頭葉にT1WIで低信号,T2WIで高信号,造影効果がみられる、嚢胞を伴う腫瘍が認められたため,腫瘍摘出術が施行された。
(切込みのために配布標本の組織が小さくなっています。バーチャルスライドもご参照ください。)
- 335-12脳腫瘍51 男性前川啓/九州大学
The patient had been under follow-up for the clinical diagnosis of superior sagittal sinus meningioma over 2 years. The tumor grew up rapidly in several months, and computed tomographic scan revealed the increased-sized tumor extended to the deeper side and invaded the skull bone. In addition, multiple bone and liver metastasis were detected by positron emission tomography. The primary tumor resection was achieved. Section #1 derived from the main component of the tumor, and section #2 was obtained from the skull bone invasion site.
- 335-13舌下神経周囲の腫瘍性病変55歳 女性下釜達朗/製鉄記念八幡病院 病理診断科
約9カ月まえより舌が右にひきつるようになり、舌をよく噛み、食事がしにくくなった。右舌下神経を巻き込むように腫瘍性病変が見つかり、神経鞘腫疑いで、右外側後頭下開頭腫瘍摘出術が施行された。舌下神経管に進展した腫瘍は摘出できなかったが、頭蓋内に突出した部分はほとんど摘出した。送付した標本は摘出腫瘍のほとんどである。
- 335-14脳血管60歳代 男性渡辺次郎/公立八女総合病院
早朝5時、倒れているのを家族が発見。様子がおかしいので救急車を要請し、当院搬送される。CTにて左視床後部の基底核内側型出血(径3-4cm大)と側脳室内穿破が認められ、当日血腫除去術施行。その際、脳動静脈奇形と思われる異常血管を認めたため採取される。