第402回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 福岡大学医学部 病理学講座 濱崎 慎 教授
演題募集について
発表方法
Web発表
診断投票方法
事務局が準備した回答フォームを用いたWeb投票
締切日 11月26日(火)朝10時
※世話人へのFAXやメール投票は行いませんのでご注意ください
※病理専門医の一人一票になっています
お知らせ
お知らせ
■共催セミナー(リアルタイムのオンライン配信)も同時開催される予定です。
ノバルティスファーマ株式会社共催
演者:九州大学病院 肝臓・膵臓・胆道内科 講師 藤森 尚 先生
演題:
座長:NHO 九州がんセンター 病理診断科 医長 古賀 裕 先生
詳細につきましては、分かり次第お知らせいたします。
こちらへのご参加もどうぞよろしくお願いいたします。
■次回スライドコンファレンス開催のお知らせ
第403回 スライドコンファレンス 2025年1月18日 13:00~ 現地開催
世話人:佐世保市総合医療センター 病理診断科 診療科長 林 洋子 先生
【学術講演】川崎医科大学 病理学 教授 森谷 卓也 先生
「乳腺の病理 up to date」
- 402-01下顎腫瘍20代女性黒木麻由/宮崎大学医学部病理学講座構造機能病態学分野
2ヶ月前より鈍痛を伴う左側下顎歯肉部の病変を自覚し歯科を受診、左側下顎部に腫脹を認めた。パノラマレントゲンとCTで左下第5-6歯下に母指頭大の透過性病変を認め、左下第6歯近心根の骨吸収所見を伴っていた(添付画像)。下顎腫瘍の診断で摘出術が行われた。境界明瞭な白色充実性の結節性病変(20 mm大)であった。
- 402-02鼻副鼻腔腫瘍(バーチャル)69歳男性小坂峻平/産業医科大学
1ヶ月前より右眉部に腫脹を自覚し、前医を受診した。疼痛や熱感に乏しく精査目的に当院皮膚科を紹介された。CTにて右前額部から篩骨洞にかけて骨破壊を伴う腫瘤を形成しており、右眼窩内容は偏位し、腫瘤の一部が前頭葉を圧排していた。当院耳鼻科に紹介となり、両中鼻道より突出する腫瘤から生検を実施された。MRIでは頭蓋内、硬膜浸潤の所見あり、根治切除不能と判断され、重粒子線療法を実施する方針となった。治療後3ヶ月で腫瘍径の縮小を認めている。標本は中鼻道からの生検組織の標本である。
- 402-03食道胃接合部腫瘍(バーチャル)60代男性甲斐 敬太/佐賀大学医学部附属病院 病理診断科
検診で食道癌(扁平上皮癌)を指摘され、術前化学療法後に食道亜全摘術が施行された。組織学的に食道癌は扁平上皮癌(CT-pT1a-MM)であったが、食道胃接合部に術前には指摘されていなかった10 mm大の隆起性病変を認めた。供覧標本はこの食道胃接合部の病変です。
- 402-04膵腫瘍30代女性野口紘嗣/鹿児島大学病理学分野
10歳代から副腎の褐色細胞腫の治療歴があった。その後の検査で膵頭部の10 mm大の嚢胞性病変を含む結節、多発性小脳血管芽腫の診断を契機にvon Hippel-Lindau病と診断された。膵のFNAでは神経内分泌腫瘍と診断され、非機能性であり経過観察されていたが、徐々に増大し、40 mm大になったため、手術を希望された。膵頭部の結節及び嚢胞性病変の最大割面を提示する。
- 402-05多発皮下硬結(バーチャル)9歳男性今嶋真緒/九州大学
The case is a 9 year old Vietnamese boy. He was bitten by an insect on his left thigh while sleeping in Vietnam, and blisters and ulcers appeared. After coming to Japan a few days later, he developed subcutaneous induration on his back, lateral abdomen, and both forearms.
His local doctor started treatment with antimicrobial medicine, but there was no improvement. Two months after the bite, he was admitted to our hospital with a fever of 40 degrees and suspected hemophagocytic lymphohistiocytosis. Two biopsy specimens were taken from subcutaneous indurations on the left thigh(2) and forearm(1). - 402-06皮膚腫瘤50代男性松田亜依/福岡大学医学部病理学教室
1年前より背部に無症候性の有茎性腫瘤が出現した。切除希望のため近医を受診し、軟性線維腫の臨床診断で局所麻酔下に単純切除した。
- 402-07右上腕皮下腫瘍60代男性門脇裕子/大分大学
1ヶ月以上前から右上腕皮下組織に腫瘤が出現し、徐々に増大傾向であった。軽度疼痛を伴っていた。確定診断及び治療のため、全摘出術が施行された。お配りした標本は病変の最大割面です。