第409回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 鹿児島市立病院 病理診断科 末吉 和宣 部長
- JA鹿児島厚生連病院 病理診断科 松木田 純香 部長
演題募集について
パソコンによるプレゼンテーションについて
・発表スライドは,PowerPoint (Windows)でご準備ください。
・発表スライドには演題番号、演者、作成したOSとPowerPointのバージョンを明記の上、
USBメモリーやCD-R等に入れて郵送いただくか、データ便等のファイル送信サービス等を
使ってお送りください。郵送された使用メディアは当日、会場受付で返却いたします。
<送付先>
〒890-8760 鹿児島市鹿児島市上荒田町37番1号 鹿児島市立病院病理診断科
プレゼンテーション受付締切:2026年1月26日(月)必着
診断投票方法
事務局が準備した回答フォームを用いたWeb投票
締切日 1月27日(火)朝10時
※世話人へのFAXやメールによる投票は行いませんのでご注意ください
※病理専門医の一人一票になっています
お知らせ
■病院内では、マスクのご着用をお願いいたします。
■今回は学術講演も合わせて開催されます。
演者:杏林大学医学部付属病院 病院病理部・病理診断科 教授 柴原 純二 先生
演題:「脳腫瘍診断のアップデート」
座長: 末吉 和宣 先生(鹿児島市立病院 病理診断科)
■当日は,顕微鏡を1台準備いたします。
■昼食のご案内
病院内にコンビニがあり、会場周辺には徒歩圏内に飲食店が数件ございますが、鹿児島中央駅周辺が充実しています。
■懇親会について
懇親会を予定しております。
懇親会場: 『ハイパーチキン野郎 別館』 鹿児島市中央町1-16
電話 : 099-230-0727
時間: 18:00 〜 20:00
会費: 6000円
懇親会申込締切: 1月16日(金)18時
担当: 末吉 和宣
■託児所について
スライドコンファレンスの時間帯に合わせて託児所を準備いたします。
子育て中の病理医の皆さんは是非ご利用ください。詳細は以下のとおりです。
委託会社:子育て支援ルーム キッズベース
対象:生後3カ月〜小学生低学年までの乳幼児及び児童
日時:1月31日(土) 12:30−17:30の間を委託
場所:病院内の託児スペース(スラコン受付にてご案内いたします)
利用料:無料
【申し込み方法】
鹿児島厚生連病院病理診断科松木田までメールでお申し込みください。
*申し込み締め切り:1月15日(木)18:00まで
託児室に関するご質問・ご連絡先:
松木田 純香
■「若手病理医の会」の案内
講習会情報
日時:2026年1月31日(土)11:00~
会場:鹿児島市立病院 1階多目的ホール
演題:「 軟部腫瘍を通して学ぶ分子病理診断の基礎 」
講演者:九州大学病院 病理診断科・病理部 岩崎 健 先生
■次回スラコンのお知らせ
第410回 2026年3月14日(土)13:00~ 現地開催
大分大学医学部 診断病理学講座 教授 駄阿 勉 先生
【学術講演】飯塚病院 病理科 部長 大石 善丈 先生 「卵巣癌の病理診断」
地図
スラコン会場 交通アクセス・駐車場・地図
- 409-01左上顎腫瘤(バーチャル)30歳男性内田賢志/北九州市立医療センター
当院受診3か月前、口腔内の熱傷を契機に左上顎硬口蓋に白苔形成を認め近医を受診した。一度経過観察の方針となるも、その後も同部位は改善を認めず潰瘍化したため再度受診し、精査加療目的に当院耳鼻咽喉科紹介受診となった。造影MRI検査では左硬口蓋から左鼻腔後方にかけて左上顎洞への進展を伴う長径4.5 cm大の境界不明瞭な腫瘤性病変を認めた。病変の充実部は造影早期から漸増性の増強効果を示し、一部には壊死あるいは嚢胞変性が疑われる増強不良域が混在していた。2度生検を行うも診断に至らず、確定診断目的に全身麻酔下で左上顎硬口蓋より外科的生検を施行した。外科的生検により採取された組織を提示します。
- 409-02鼻腔ポリープ60代後半男性後藤正道/鹿児島医療センター病理診断科
30代頃から嗅覚障害があり、右鼻閉もあった。慢性副鼻腔炎として治療していたが、今回手術を希望されて来院。鼻中隔は右に偏位し、両側の嗅裂を中心にポリープ状病変があった。CTでは両側篩骨洞・上顎洞に陰影があり、両側嗅裂は完全に閉塞。末梢血では好酸球 6.5%。当院耳鼻咽喉科での左鼻腔生検では炎症性ポリープであった。全身麻酔下に内視鏡下副鼻腔手術+鼻中隔矯正術を行った。摘出された左右の嗅裂ポリープの標本(小さい2個が左嗅裂、大きい2個が右嗅裂)を配布します。
- 409-03膵病変(バーチャル)20代男性菊島 百香/福岡大学医学部病理学講座
大量に飲酒した翌日から腹痛、背部痛が出現。2週間ほど持続したため、近医を受診。腹部エコーで主膵管拡張を指摘され、当院紹介となった。Endoscopic Retrograde Pancreatographyで、副膵管分岐部より尾側の主膵管が限局性に狭窄していた。診断・治療目的に膵横断切除が施行された。
- 409-04精巣腫瘍74歳男性松山篤二/福岡和白病院 病理診断科
右大腿骨転子部骨折のために撮影したCTにて右精巣腫瘍を指摘されたが、骨折の手術後は退院し、その後は受診しなかった。腫瘍が増大してきたとのことで、3年8ヶ月後に再受診した。CTにて腫瘍は36 mm → 60 mmに増大していた。遠隔転移は認められなかった。AFP 2.0 ng/ml (基準値: <13.4)、HCG 2.3 mIU/ml未満 (<5.0)、LDH 207 U/l (106~211)、NSE 17.1 ng/ml (<16.3)、可溶性IL-2レセプター 216 U/ml (122~496)。高位精巣摘除術を施行された。
- 409-05卵巣腫瘍の一例90代女性池﨑桜子-岡崎菜紗/熊本大学医学部医学科-熊本大学病院病理部
患者は 4 妊 4 産の 90 代女性。2013 年に健診で左卵巣腫瘍を指摘され、2017 年に当院婦人科に紹介された。MRI では骨盤壁左側に 9 x 6.5 cm 大の多房性嚢胞性腫瘤が認められたが、良性であるとみられたことから半年に一回、外来で経過観察を受けていた。著変なく推移していたが、2025 年 6 月に腹部膨満感と下腿浮腫を自覚するようになり、かつ MRI で 20 x 16 cm 大までのサイズ増大と嚢胞壁の肥厚、壁在結節の出現が認められたため、境界悪性ないし悪性卵巣粘液性腫瘍が疑われ、同年 8 月に腹式子宮全摘出術、左卵管・卵巣切除術(44 年前に右卵管・卵巣切除後、詳細不明))、大網切除術が施行された。左卵巣腫瘍は 35 x 22 cm 大の嚢胞性腫瘍で、破綻なく摘出された。展開・固定後の肉眼観察では 8 x 4 cm 大の白色調充実部が認められた。配布標本は充実部を含む代表的割面から作製されたものである。
- 409-06右下腹部腫瘤59歳男性熊谷奏実-佐藤勇一郎/宮大学附属病院研修医-宮大病理学腫瘍形態
0歳時に右鼠経ヘルニアに対して手術(詳細不明)。30歳頃(30年前)からゴルフボール大の右下腹部腫瘤を自覚。次第に増大してきたため、近医受診し、右下腹部から右陰嚢内にかけて26cm大の腫瘤を指摘。悪性腫瘍疑いで生検されたが、診断できず、腫瘍摘出術を施行された。
- 409-07右大腿腫瘍82歳女性甲斐 悠斗/九州大学形態機能病理学
A 82-year-old female with a history of chronic renal failure and hyperuricemia presented with a mass in her right thigh. She had first noticed the lesion about five years earlier, which had gradually enlarged over the past year. MRI showed a well-defined deep soft tissue mass in the medial aspect of the distal right thigh, mainly within the sartorius muscle, measuring 98x71x64mm, showing intermediate signal on T1WI, mixed signal on T2WI, and high intensity on DWI with low ADC values. Surgical resection was performed. The specimen presented is a representative H&E slide prepared of the resected tumor including the peripheral area.
- 409-08前額部皮膚病変(バーチャル)20代後半男性東 美智代/いまきいれ総合病院 -鹿児島大学病院 病理部・病理診断科
1年前から皮疹が出現し、改善傾向に乏しいため受診した。小指頭大までの浸潤性紅斑が多発している。手掌病変は圧痛があるが、他の部位には自覚症状は認めない。ハンセン病が疑われ、前額部病変のパンチ生検が施行された。
インドネシア出身で、3年前に来日し、食肉加工業に従事。家族歴、既往歴に特記事項はない。 - 409-09右第3指腫瘍(バーチャル)70代男性秋山優里/九州がんセンター
10年前に右第3指(中指)後爪郭付近の腫瘤を切除され、脂肪性病変と診断された(詳細不明)。
3年前に再発し、増大傾向であったため近医を受診した。右第3指に2-3cm大の可動性のある多結節性の皮下腫瘍があり、前医の生検でdigital papillary adenocarcinomaと診断された。加療目的に当院紹介となった。当院皮膚科で手術を行われ、PIP関節で切断となった。供覧するHE標本①は切除検体の皮膚側の標本、②はその深部から作製した標本である。 - 409-10左手皮膚腫瘍(バーチャル)90代男性前川和也/宮崎大学医学部病理学講座構造機能病態学分野
約半年前から増大する左手掌の腫瘤を自覚し受診。生検で皮膚付属器癌の診断となり,2cm以上のマージンを確保し,第2,3,4中手骨レベルで左手切断術が施行された。腫瘍は皮膚面に露出し,割面では最大径25mm大,白色調,充実性,境界はやや不明瞭であった。代表的割面から作製された標本を供覧する。
- 409-11脳病変(バーチャル)70代女性霧島茉莉/鹿児島大学病理学分野
6年前にT細胞前リンパ球性白血病と診断され、FMC療法(フルダラビン、ミトキサントロン、シクロホスファミド)2コース終了後、フルダラビン傾口維持療法中であり、また関節リウマチに対してステロイド内服中であった。2ヶ月前にふらつきや歩きづらさを自覚し、転倒を繰り返すようになった。1週間前に転倒して他院を受診し、頭部MRIで両側前頭葉白質と両側小脳半球に多発するT2延長かつ拡散制限を示す病変を認め、造影効果は乏しかった。診断目的に右前頭葉から生検された。代表切片をバーチャルスライドで供覧します。
- 409-12(延期)右小脳橋角部腫瘍(バーチャル)70代男性森坪麻友子/久留米大学
10年前に右小脳橋角部腫瘍に対し開頭腫瘍摘出術が施行され、類上皮嚢胞と診断した。同部位に腫瘍を認め再発疑いにて開頭腫瘍摘出術が施行された。
10年前の腫瘍(標本①)と今回採取された腫瘍(標本②)を供覧する。 - 409-13馬尾腫瘍 (バーチャル)40代女性小山 雄三/大分大学医学部診断病理学講座
4か月前より、腰部~下肢の痺れ、疼痛、下肢脱力、下肢深部感覚の低下を自覚し、近医整形外科を受診した。単純MRI では馬尾腫瘤を認め、当院血液内科および脳神経外科に紹介受診された。造影MRI検査では腫瘍はL4/L5を主座とし、馬尾神経との連続性が疑われ、造影効果を伴い、L1~L5/Sにかけて脊柱管内に増強効果を認め、髄腔内播種が疑われた。頭蓋内、他体幹部に明らかな病変はみられなかった。診断確定目的に馬尾腫瘍の部分摘出術が施行された。配布標本は摘出された腫瘍の代表的像です。



