第387回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
- 九州大学大学院 形態機能病理学 小田 義直 教授
演題募集について
発表方法
Web発表
診断投票方法
事務局が準備した回答フォームを用いたWeb投票
締切日 5月9日(月)
※当番世話人へのFAXやメールによる投票は行いませんのでご注意ください
※病理専門医の一人一票になっています
お知らせ
お知らせ
■当日は世話人会と支部総会が合わせて開催されます
■世話人会のお知らせ
当日午前中にWebミーティング形式で開催されます
2022年5月14日(土)10:30~11:30
■次回スラコン+集談会のお知らせ
第388回 2022年7月9日(土)13:00~
当番世話人 熊本赤十字病院 病理診断科 副部長 安里 嗣晴 先生
学術講演 東邦大学医療センター大橋病院病理診断科 教授 高橋 啓 先生
「血管炎疾患の分類と病理組織学的特徴」(暫定)
当日は第95回九州病理集談会と学術講演が合わせて開催されます
- 387-01頸部腫瘍50歳代男性川﨑佳奈子-甲斐敬太/佐賀大学医学部病因病態科学-病理部・病理診断科
嗄声を自覚し近医を受診。超音波検査で甲状腺左葉下極に辺縁不整な腫瘤を指摘され,精査加療目的に当院紹介となった。頸部CTでは、甲状腺左葉下極より腺外に突出する不整形腫瘤を認めた。穿刺吸引細胞診で副甲状腺癌や甲状腺低分化癌が疑われ、甲状腺左半側切除術が施行された。配布標本は腫瘍の代表的切片です。
- 387-02十二指腸腫瘍64男性前川和也/宮崎大学医学部病理学講座構造機能病態学分野
手術5カ月前、内痔核精査目的の前医CTで偶発的に十二指腸下行脚に腫瘍を指摘。CT及び内視鏡で腫瘍はVater乳頭の対側に位置し、粘膜下に首座を有する多房性嚢胞性病変であった。生検で腺癌と診断し、亜全胃温存膵頭十二指腸切除術が施行された。腫瘍は24mm大、割面では粘膜下を中心とする多房性の病変であった。標本は、病変の最大割面である。
- 387-03腎生検(バーチャル)38歳女性上杉 憲子/福岡大学
38歳 女性。主訴 蛋白尿、腎機能障害。
生来健康。腎疾患の家族歴なし。
妊娠出産歴あり、妊娠高血圧症候群の既往がある。20〇〇年9月健康診断にて、
蛋白尿を指摘され、腎生検が施行された。血圧150/95と高く、 血液検査で、BUN22 mg/dl, Cre 1.05mg/dlと軽度の腎機能低下を認めた。肝機能正常。補体値正常。B型肝炎、C型肝炎の既往なし。尿蛋白 2.3g/日、尿潜血陰性。後日、血中尿中M蛋白は陰性と報告された。凍結切片を用いた蛍光抗体法では、糸球体では、IgG, IgA, C3, C1q, Kappa, lambda軽鎖が陰性であった。検体は、HE染色、PAS染色、PAM染色である。
- 387-04腎生検(バーチャル)80歳代男性草野緑/産業医科大学第一病理学教室
10年前より高尿酸血症で近医通院中。4年前にCre1.5mg/dl程度の軽度腎障害を指摘された。2年前にCre 1.7mg/dl, 1年前にCre 1.9mg/dlと徐々に悪化傾向となり、Cre 2.5mg/dlと著明に悪化したため、当院腎臓内科を受診。尿蛋白1+、潜血3+、尿蛋白 0.51g/day, 各種自己抗体陰性、補体価正常、β2ミクログロブリン56269ng/mlと高値を認め、間質性腎炎疑いで腎生検を施行された。提示スライドは症例のH&E染色、PAS染色標本である。
- 387-05左腎臓34男性都築諒- 木脇拓道/宮大腫瘍・再生病態
2ヶ月前より左側腹部痛と血尿を自覚し、近医を受診した。単純CTにて左腎上極に4.7cmの内部不均一な腫瘤を認めた。腎悪性腫瘍を疑い、根治的左腎摘除術が行われた。腫瘍の割面は白色調で周囲との境界は不明瞭であった。提出標本は病変の代表的な切片になります。
- 387-06右卵巣腫瘍48歳女性片山由大/九州大学
Post state of cystectomy for mature cystic teratoma.
The 48-years-old woman underwent an ultrasound scan during a medical check-up, which revealed a 10cm pelvic mass. The tumor had solid components, and was considered an ovarian tumor by magnetic resonance imaging. Clinically, ovarian cancer could not be denied and laparotomy was performed. In surgery, bilateral salpingo-oophorectomy was performed due to a possible metastatic carcinoma on frozen-section diagnosis. Macroscopically, the solid right ovarian tumor was 13x8x5 in size and cut surface was greyish-white.
- 387-07卵巣腫瘍50代女性島尾義也/県立延岡病院
急性腹症のため、当院救急外来受診。右卵巣嚢腫の破裂が疑われたが、疼痛が改善したため緊急手術ではなく待機的に手術が施行された。手術時に右卵巣腫瘍は破綻しており、術中迅速診断に提出された。嚢胞内部には粘液と毛髪がみられ、成熟奇形腫と診断した。配布する標本はその腫瘍の粘液産生の強い部分である。
- 387-08卵巣腫瘍40 代後半女性佐藤陽之輔/熊本大学病院病理診断科
20 歳頃より左卵巣において径 3 cm の成熟嚢胞性奇形腫が疑われ、経過観察されていた。MRI では腫瘍径が 8 cm と増大し、内部に造影効果および拡散制限を示す充実成分が指摘され、悪性転化が疑われたため腹式子宮全摘、両側卵巣卵管、大網切除術が施行された。肉眼的には破綻のない径 10 cm の多房性嚢胞性腫瘍で、嚢胞内には黄褐色調透明、粘稠な液体、少量の毛髪が認められた。4.5 cm 大の暗赤色多結節状で割面が膨隆し光沢のある充実成分が認められた。腫瘍の代表部の標本を提示する。
- 387-09胸椎腫瘍70代女性霧島茉莉/鹿児島大学病理学分野
歩行障害の精査で施行されたCTとMRIで、胸椎T1/2の左椎間孔から左胸腔内に及ぶ径6cmの血流豊富な腫瘤を認めた。ダンベル型の腫瘤で、左胸腔内に及ぶ部分は二期的に手術する方針となり、脊柱管近傍の径1cmの腫瘍部のみがまず切除され、「胸椎腫瘍」として病理へ提出された。割面は褐色調で一部黄色調であった。配布標本は代表切片です。
- 387-10脳室内腫瘍(バーチャル)10代前半女性森坪麻友子/久留米大学
家族歴、既往歴に特記事項なし
数か月前から朝頭痛により学校に遅刻することがたまにあった。
外傷を契機に偶発的に指摘された脳室内腫瘍に対し腫瘍生検術が施行された。