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第99回九州・沖縄スライドコンファレンス抄録
日時
2026年07月25日(土)
13:00~
開催方法
Web開催
WEB参加方法
世話人
- 地域医療推進機構 九州病院(JCHO九州病院) 病理診断科 本下 潤一 病理部長
演題募集について
剖検症例に関する演題を募集いたします。
標本の提出は不要です。バーチャルスライドはありません。
締め切りは5/22(金)15:00となります。
*第412回 スライドコンファレンスと合わせて開催されます。
標本の提出は不要です。バーチャルスライドはありません。
締め切りは5/22(金)15:00となります。
*第412回 スライドコンファレンスと合わせて開催されます。
- 99-右背部軟部腫瘍に対し重粒子線照射後に急速に出現した後腹膜原発未熟奇形腫の一症例81歳女性伊藤浩史-岩永隆太/山口大学分子病理学-山口大学整形外科
死亡5ヶ月前、右背部に腫瘤があるのに気づき、近医を経て当院整形外科受診、切開生検で、未分化紡錘型細胞肉腫と診断された。PET検査では胸腹部を含め明らかな転移を認めなかったが、胸壁に沿って進展しており、外科的切除は困難との判断で、死亡2か月前、兵庫県立粒子線医療センターで重粒子線治療が行われ、右背部腫瘍はほぼ消失した。しかし、死亡1ヶ月前頃より、腹水貯留と骨盤内腫瘍が認められ、これ以上の治療は困難とのことで、再び当院整形外科に転院となったが、徐々に状態悪化し永眠された。剖検するに、外表上、右背部に明らかな腫瘤は見られず、切除生検痕を含む当該部位を全割して標本を作製したが、組織学的にも線維化を認めるのみで明らかな残存腫瘍は認められなかった。開腹すると2L以上の血性混濁した腹水が貯留しており、骨盤腔内後腹膜に30cm x 20cm大の巨大な腫瘤を認めた。大網や腸間膜を含む腹腔内全体に無数の播種巣が見られ、膀胱子宮窩から膀胱内に穿破していた。組織学的には広範な出血、壊死を伴う腫瘍で、未熟な神経組織(NSE(+), CD56(+), synaptophysin(+))を含む未熟奇形腫であり、多数の標本を作製したが、播種巣も含め他の成分(成熟成分を含む)は認めなかった。両側卵巣は肉眼的、組織学的にも確認され、稀ではあるが後腹膜原発の未熟奇形腫と診断した。穿破した膀胱内や子宮内膜にも広範に腫瘍の浸潤が見られた。本症例は右背部軟部腫瘍に対して行われた重粒子線治療後に、照射部位とは異なる部位に、極めて急速に出現した、極めて稀な高齢者の後腹膜原発未熟奇形腫であり、重粒子線照射との関連を含めてご議論をお願いしたい。